2023.11.15
「偽」の本来の意味とは?
人の為と書いて「偽り(いつわり)」と読む。
果たして、人の為というのは本当に偽りなのかな?
結局は人の為と言いながら、自分の為じゃない?
よくこのことを自問自答していた。
人の為と自分の為の境目ってあるのか?
最近エゴとの付き合い方が分かりかけてきたので、この問いが気になってしょうがなかった。
ということで、まずは「偽」の語源を調べることにした。
だって、なぜ敢えて漢字に「人+為」をくっつけたのだろう?
そして意味にうそやいつわりの意味を持たせたのだろう?
そう思いません?
調べた結果、面白ことが分かった。
最初にAIに聞いてみると、
「偽」という字は、「人のため」という意味ではなくて、もともとは「人がする、人がつくる」という意味だった。
これが時間と共に「偽り」や「模造品」に変化していった。
・「偽」は、「似せる」「真似る」などを意味する動詞「にす(似す)」の連用形が名詞化した語です¹。本来、「にせ」という語に悪い意味は含まれていなかったとされています¹。
・漢字「偽」の「為」の原字は、手と象の形を表した文字で、人間が象を手なずけるさまを表しており、作為によって本来の性質や姿をなおす意味が含まれています¹。その「為」に「人」が付いた「偽」は、人間の作為によって姿を変える、うわべをつくろう意味があります¹。
・「偽」という字は、「人のため」という意味ではなくて、もともとは「人がする、人がつくる」という意味だということになります⁴。つまり、本来は「自然のままではなく、人間の手が加わったもの」を表していたものが、やがて模造品、ニセモノの意味へと変化していったというわけです⁴。
以上の情報から、「偽」の語源・由来は「人がつくる」、「人が作為によって本来の性質や姿をなおす」ことを表しており、その意味が時間とともに「偽り」や「模造品」を意味するように変化したと考えられます。
なるほど~~!!(*^▽^*)
「偽」という漢字を誤解していたぞぉ。。
というか、多くの人が誤った認識をしているかもしれない。
漢字文化資料館というサイトで、面白い質問があった。
Q.
「人」と「為」をくっつけたら「偽」になるから、「人の為」なんていったって、それはニセモノなんだ、という話を聞いたことがありますが、本当にそうなんですか?
A
「為」という字は、実にいろいろな意味を持っている漢字で、仕事で漢文を読まなければならないことがあったりしたとき、この字に出会うと、ちょっとイヤになるくらいです。しかし、私のような妙な職業に就いている人でなければ、この字を見てすぐに思い浮かぶのは、「ため」という意味でしょう。そういう方々をまったくもってうらやましく思う今日このごろであります。
それは置いておくとしまして、この漢字の一番基本的な意味は、「する」とか「つくる」という意味なのです。そこで、「偽」という字は、「人のため」という意味ではなくて、もともとは「人がする、人がつくる」という意味だということになります。つまり、本来は「自然のままではなく、人間の手が加わったもの」を表していたものが、やがて模造品、ニセモノの意味へと変化していったというわけです。
さて、以上に基づいてご質問を言い換えますと、「人」と「する」をくっつけたら「偽」になるから、「人がする」なんていったって、それはニセモノなんだ、となります。これは、意味がないわけではありませんが、ほとんどナンセンスに近い文ですよね。
というわけで、「人の為」にする行いは、所詮ツクリモノだ、なんてことは、漢字の世界では嘘っぱちです。安心して、世のため人のため、日々精進していっていただきたいと思います。
ということで、
語源の意味としては、
①偽の「為」は「つくる」という意味があり、「人+為」は「人がつくる」ということ。
②偽は人がつくるの意味の「似せる」「真似る」が時間と共に、模造品やニセモノへの意味となっていったこと
つまり、「人の為と書いて偽り(いつわり)」は本来の意味ではないということが分かった。
これだけでも大切な気づきをもらったわ!!よっしゃ!(*^▽^*)
ここからもう少し追求していこう。。
次回へつづく。