今日の現場インタビュー

海外営業マンの声

回答者:ハンドルネーム ポチ袋 様


質問内容

  ①  日本の「ものづくり」と海外の「ものづくり」の違いは何か感じますか?

  ②  日本の「ものづくり」で普段感じることはありますか?

  ③   海外での営業の難しさを教えてください。

  ④   海外への輸出手続きの苦労や障壁は何かありますか?

  ⑤   コロナになって、何か感じることはありますか?

  ⑥  海外で営業するときの課題、問題点等なにかありますか?



海外営業しているからこそ、いろんな視点で日本の「ものづくり」が見えてくる。

 

やはり宗教・文化・価値観が違うがゆえ、きちんと伝えることが最初の難関?

管理人は、語学が出来ないです。だけど既に翻訳されたものを海外用カタログとして制作することがあります。

ここで感じることは、業界には専門用語があり普通の翻訳ではないということ。とくに精密機器の「ものづくり」分野では、単に英語が出来る程度ではきちんと伝わらないということがあります。専門用語が多いので、映像、画像、イラストは伝える手段として重要になってくると思います。その他に、文化、価値観の違いがあるので、トラブルは起こりやすいかもしれません。1つ間違えると法律違反、トラブル等大きな損害を会社に与える可能性があります。そういう意味では、海外営業マンはプレッシャーが大きいかもしれません。

 

海外営業マンのお仕事、ご苦労が少しでも伝えられたらいいなぁと思いました。

ここからは、Q&Aです。

Q & A  管理人から海外営業マン「ポチ袋さん」へ質問

回答日:2022年 1月


①  日本の「ものづくり」と海外の「ものづくり」の違いは何か感じますか?

 

成熟度だと思います。メリットであって、デメリットでもあるはず。

 

日本だと1954年位からの高度成長期 -- 70年くらい

中国なら1992年位からの改革開放、社会主義市場経済 -- 30年くらい

 

70歳 - 慎重と30歳 - 無鉄砲の差は大きいと思います。

30歳、新しいことをするまでのスピード感が早い、反面、経験不足は否めない。

特にハード面では同じようなものを作れても、抑えるべきポイントを把握しきれていないので、

組みあがった製品精度、耐久性で負けてしまう事が多いのかなと。

ソフトに関しては30歳の方が上手に使えているかなと感じます。

 

②  日本の「ものづくり」で普段感じることはありますか?

 

息抜きが下手とゆうか、アソビが無いとゆうか、あまり余裕を感じられない。

ニゲやアソビがあるから調整が出来るのになと、思います。

 

環境がイマイチとゆうか、国や自治体は守っているのか?

法人税、利益が出ても半分取られたら、大概の中小は設備投資、

製品開発、人材確保等々、成長に必要な余裕が持てなさそう。

働き方改革?現場が動いて初めて収益が出る「モノづくり」製造業なのに、

規制で残業が出来ない、目の前の仕事(利益)を捨てることも(断ることも)、、

誰が得しているのか、、、

そこに仕事があれば、本人の意思でどうするか決定できるようになるべきだと思う。

 

会社に体力が無くなれば、社員を守れない、

お国のお金は何処から捻出されているのか、循環出来るシステムにしてほしいです。

 

 

③  海外での営業の難しさを教えてください。

 

・結果が出ない、出したい -- 焦り

 相手の話は最後まで聞く、自分の話は相手に聞かれてからでいい

 

・曖昧な意思表示で発生する事故

 イエス、ノーは明確に伝える。特に「ノー」をきちんとしないとみんなが困る 

 

・思いを伝える難しさ、、(日本人相手に日本語でも伝わらないのに。。)

 通訳が入る時は、わかりやすい単語を、ダラダラ話をしない等、 通訳さんに楽をしてもらう

 

・せっかく購入して頂いたのに活用して頂けない時の悲しみ

 導入する目的を一緒に考える、壮大なヤツ、活用する理由を。

 

 

 ▶ 管理人から追加質問: 

 購入しても活用されない理由や例は何ですか?

 

   事前の打合せ等、導入前の準備・理解の不足(双方)が大きいと思います。

    売ることだけを目的にした・・現場の需要を十分に把握できていない

 要求を満たすことだけを目的にした・・使用環境、使い勝手を考慮していない

  

    ▶ 管理人コメント:

   やはり双方のコミュニケーション不足、理解不足は大きな問題なのですね。もったいないですね。

 

 

④  海外への輸出手続きの苦労や障壁は何かありますか?

 

書類、資料、規制チェック場合によっては各種申請等がとても大変です。

が、、その手間賃で給料をもらう仕事。

 

SDS、組成表、該非判定、INVOICE、P/L・・・書類、

RoHS、REACH、CCC、VOC・・・規制、

増える事はあっても減らない書類や規制、

場合によっては輸出関連の対応を一切してくれない(出来ない)メーカーさんもあったり、

成分100%開示を求める地域も有ったり、営業より難しい、ミスが許されない大変な業務です。

海外ユーザーを担当してる営業マンよ、、この大変さを少しでも理解して感謝をしてあげて下さい。

 

 

⑤  コロナになって、何か感じることはありますか?

 

リモート等、新たなコミュニケーションの手段を使うことも少しずつ増えてきましたが、

なんか・・・なぁ、と、何気なく思ってました。

先日「顔を合わせないと意味のある雑談(雑談に意味があるはず)が出来ないね」と言われて、

あぁ、そうだったのかと、リモートは始まりから終わりまで、

雑談とゆう無駄を作るのが難しい、生まれにくいのかもしれないけど、

たぶん自分のスタイルには無駄が必要なんだなと、漠然と感じました。

 

 ▶ 管理人から追加質問: 

 「意味のある雑談」とはどういうものと思いますか?

 

     一番は相互理解を深めることが出来る、だと思います。

 好み、性格、考え方・・多分どれも仕事への向き合い方に直結するはず。

 ③のようなのような悲しみの防止にも役立つと思います。

 

 おまけとゆうか、新しい仕事のヒントを貰えることもあります。

 目的のアメちゃんを買って貰うだけでもいいけど、

 今 困ってること、先々の課題なんかも聞けたり、

 新しい挑戦が出来る。かも、しれません。

 

 

⑥  海外で営業するときの課題、問題点等なにかありますか?

 

ふざけないでと言われそうですが、業務以外が難しい、辛い、嫌いなことばかりです。

 

 ・飛行機が嫌い。離着陸とか飛行中の揺れとか、とにかく怖い

 ・一人飯が辛い。一緒に食べる人がいないと寂しい

 ・ホテルがハズレると最悪。大概は我慢できますが、それでもダメな時はあります。

 ・タクシーのハズレ。運ちゃんが道に詳しくないとお客さんに辿り着けない。

 ・飛行機、電車の遅れ特に隣国、2~3時間空港に放置されたら涙は出ませんが愚痴は出ます。

 ・スマホ見てるせいか、皆まっすぐ歩かない、、日本も同じ?

 ・どうでもいいですが、何時、何処でもうるさい、声がデカい。。

 

そのほかは日本とほぼ同じ、或いは言葉の壁がある分だけ海外が楽です。

 

 ▶ 管理人コメント:

  内容に大笑いしちゃいました。(*^▽^*)

  だけど、これが海外営業の日常ですね。素直に表現されていて良いと思います。

  安全、清潔で時間通りに電車がくる日本。

  日本の環境に慣れてしまったら、海外生活は辛いものになってしまうかもしれませんね。

 

 

ポチ袋 様

お忙しいところ、ご協力誠にありがとうございました。

深く感謝申し上げます。



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