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(イノベーションのジレンマ)
CADって何だろう?
私はCADという言葉は、設計者が使うソフトという認識しかにはありませんでした。
とうことで、まずCADの簡単なお勉強。
CADとは、「Computer Aided Design」の略でコンピューターを用いて設計ができるツール。
設計を図面化し、PCで設計できるソフトで主に設計者が使うソフト。
CADがないと、メーカーや製造会社にきちんとした加工指示ができない。
だからこそものづくりには欠かせないもので、この世界では共通言語みたいな感じです。
私も含めて「設計」という言葉だけで専門知識が必要で、正直難しいソフトに聞こえる。( ;∀;)
設計には、下記の種類がある。
①手書きの設計(通称:ポンチ絵)・・・人が手書きで描いたもの
②2D設計(2DCAD)・・・PC上で、点と線で平面で設計図を描いたもの
③3D設計(3DCAD)・・・PC上で、立体をベースに設計図を描いたもの
歴史を見ると設計図は時代と共に進化してきた。
2DCADが誕生したのは1960年代になっているから、それ以前は手書きの設計図が主流だったのかな?
1970年代になると3DCADが誕生している。このころはほんの一部の人たちが扱っていた。
1990年代になると一般企業が導入し、CADの普及が始まる。
2000年以降は小企業への普及が始まり、その後使いやすい3DCADが開発されるようになる。
簡単に書くとこんな流れである。
面白いことにこの時代の変化は、そのまま設計者の年代に反映している。
少しご年配の設計者は今でも手書きの設計図を描いている。
40代~の人は2D、若者は3Dが多いという傾向がある。
年代によって使い慣れた手法を使っているように感じる。
ということで、私も手書きから~と思ったけど即挫折。涙
体験版というのもあり、思い切って3DCADに飛び込んでみました。
3DCADでも専門的なものから汎用性のものまで様々ある。初心者なので操作性重視。
実際操作して感じたことは、
①2Dと3Dの差がかなり大きい(機能的、費用、将来性など)
②3Dは機能的だけど、ソフト代が高い
本当に2Dと3Dではできることの差が非常に大きい。
機能を考えるなら3Dを勉強するほうが良いと思った。
ただしソフト代が非常に高く、企業にとって固定費が重くのしかかる。
私が使用しているソフトも1ライセンス(一人あたり)年間6~7万。
だから2Dを使っている企業が多いのも納得です。
以前取引先さんがぼやいていました。
「3DCADソフト使用料だけでも年間100万かかる!高い!」って。
なるほど・・・、確かに何人も設計者を雇っていたらそうなります。
だけど設計者はものづくりにとって財産であり、エッセンシャルワーカー。大切な人材。
企業は見えないところで、お金が掛かっているのですね。
それでもこれからの時代を考えると3Dにするべきと思いました。
次回以降は、2Dと3Dの違いを書きます。
2DCADと3DCADの違いって何だろう?
この違いは沢山あるけれど、絶対的に違うもの。
それは、2D(2次元)は平面で描かれていて、3D(3次元)は立体的に描かれている。
①3DCADは、視覚的なイメージと情報共有ができる。
一目瞭然。3DCADは見ただけでイメージが掴める。
このイメージが掴めるというのは単純なものではない。
ここにあらゆる情報が含まれている。寸法の他、素材やカラー、質量などなど。
だから想像力がより深まる。
また複雑な設計程分かり難くなるから、設計者以外と共有できるということは非常に重要。
社内だけでなく、社外とも共有できる。
実際にうちの社長が外注の設計者に
「3Dでイメージを描いて欲しい!」と依頼していました。( ;∀;)
やはり図面だけですと、設計者しか分からない・・・という問題が発生します。
②3Dの方が設計ミスを事前にチェックできる。
→無駄な作業時間、労力が減る。
実際に聞いた話。
「2Dから3D学んだけれど、2Dには戻れない」とのこと。
その理由は、干渉による修正は早いとのこと。
CADには干渉という問題が起こる。干渉というのは、部品がぶつかり合ってしまうこと。
つまり組み立てが出来ない。修正しなければいけない。
3Dは事前に干渉チェック機能があり、2Dにはない。3Dは設計修正が早くて楽。
ここでポイントなのが、2D頭の中で立体イメージを作っているので正直ミスが起こりやすい。
特に複雑な設計は間違いが起こりやすい。
実際に部品を組み立ててから「組立できないじゃん!!」って気がつき、そこから修正するので
「無駄な労力・時間・お金」が掛かる。
3Dにすることで、ここの負担が大幅に軽減する。
また仮に修正があっても、3Dは一か所修正するだけで全部が反映される。
しかし2Dは正面図・平面図・側面図があるので必要な個所全部を修正しなければいけない。
この差ってかなり大きいと思う。
単なる図面の修正だけでなく、無駄な負担がかなり減る。
③3Dの方は、3Dプリンターが使いやすい(試作が作りやすい)
これは、3DCADを自分で触って気が付いたこと。
3DCADがあれば、簡単なものなら素人の私でも3Dプリンターで何でも作れるじゃんって思った。
また設計者なら設計を完成させる前に、仮の試作で試してみたいと思う。(これも実際の話)
いきなり加工会社に指示を出すのはちょっぴりリスクがある。
なぜなら予想外の問題が発生するから。その時って3Dプリンターは役に立つのです。
3Dプリンターって重要だと思います。
さてと、まだまだ書きたいことがあるから④以降は次回で・・・。
2DCADと3DCADの違い
前回のつづきを書いてこ~っと。
④やはり3DCADはコストが高いので企業負担が大きい。←大きな問題。
だから導入を躊躇う企業も多いはず。
・ソフト代が高い
・ハイスペックなパソコンが必要 ←メモリは最低32GBは必要だと思う。
・研修が必要
設計者の人数や使うソフトによって値段も違うから何とも言えないが、
導入にあたり一人当たり数十万~、もしくは100万以上かかる可能性がある。
⑤製造工程の時間短縮
3DCADデータは最新の加工マシーンと連携しているので、自動で設計情報やチェックが行われます。このため製造工程数や加工時間が短縮。また人の介入が減る分、最初の見積回答が早くなり数日は短縮できる。
⑥根本的に2Dと3Dって考え方が違う気がする・・・。
上手く伝えられないかもしれないが、根本的に頭の使い方が違う。
2Dには2Dの良さもあり、独創的な設計ができるのも否めない。
3Dは決められたルール内でないと設計できないからある意味で制限がある。
そして、発想力も変わって来る気がする。
写真と動画の違いに近いのかな?(写真は2D,動画は3Dの感覚)
写真には写真の良さがあり、動画には動画の良さがある。
⑦3Dは、広告としても活用できる。←これ重要!実際に私は活用しています。
3Dは立体的な表現に優れている。だからこそ、そのまま画像をカタログやインターネットに使用できます。
またアレンジは必要ですが、動画編集も可能なので宣伝効果としての活用は大きいです。
これって非常に大きい。ある意味技術者のサポートの繋がります。
まだまだ書きたいことがあるけど、ここまでにしよ~っと。
こんなこと書いて良いのかな?
言うまでもなく、自動化の波はあらゆるところで起こっている。
製造過程での自動化導入で必ず起こる事。それは、人による手作業と自動化の比較。
実際に「手作業の方が早い!」「おまけに導入コストが高い」ということも正直多いです。
今日、この話題である営業の方とお話をしていました。
「手作業の方が早く、人の作業を給料として考えている経営者は・・・、正直、将来縮小(倒産)していく可能性が高い。」と・・・。
この言葉を聞いてショックを受けました。
管理人は自動化の時代でも、何とか職人さんも守っていきたい!と思っていたから。
だけど冷静に考えて見ると、経営者の視野の狭さ(知識不足、費用対効果、全体への波及効果)と情に対する脆さが見えるのかな?
こういう内容を書いて良いかわからなかったけれど、だけど敏腕営業マンの言葉。
これも大事な視点。忘れないうちにありのままを掲載しました。
「ものづくり・・・」の64を見ました。
自分は10年ほど前に手作業を機械加工に置き換える装置を収める時に、
お客さんに言われた「活人」とゆう言葉が印象に残ってます。
6名分の作業を1台の装置に置き換える。(実際はオペレータ0.8人工が必要)
余剰人員はどうするのか?人員削減かと思い聞いてみたら、
自動化、機械へ置き換えが出来ない工程で活かす、
「活人」と「機械化(自動化)」の相乗効果が利益(効率化)を生むと言われました。
人を割く為の設備投資では無く、活かすための投資だと、聞き、
おおぉぉ、この人は凄いなと感じました。
だから(?)、たぶん、職人さんが活躍する場所は今後もあり続けると思ってます。
管理人:こういう声って本当に嬉しい!良かったぁ(*^▽^*)
相乗効果があるのですね!コメント有難うございます!!
技術等も大切だけど、動機づけや考え方が大事!!
開発に携わっていると、ある疑問を持つようになった。
開発には、「技術、知識、経験、お金」は絶対必要。
だけどそれ以上にもっと必要なものがあるのでは?と感じることが多々あった。
その答えを求めていたら、ある本に出会った。
それが「技術開発に賭ける」(著:稲盛和夫)だった。
技術等も重要だけれど、「考え方」も重要。
・動機づけが大切。「なぜ自分が技術開発をしなければならないのか?」
・「この点は難しい」という視点は、技術や知識があってもネガティブ(マイナス)に働く
・おっちょこちょいでも、感激屋を採用
などなど。
ちょっとだけ内容を書くと、
動機付けが大切な理由は、技術開発をする目的が個人の利益に起因すると続かなくなるから。
例えば、「技術開発の目的が博士号をとる事」になると取得するまでは一生懸命勉強するが、その後あまり勉強しなくなることがあるという。だから技術開発を行う動機づけは、もう少し高い次元のものにしなければならない。生きがいになるような動機づけが出来れば、すばらしい。
なるほど・・・、納得!!
開発は、結局は継続が重要。開発途中で色々な問題が起こり、とにかく時間が掛かる。
だから強い動機がなければ、それらの問題を超えることが出来ない。心が折れる。
管理人は、開発は改良し続けることが難しいのでは?と思っています。
そして根気強く改良し続けることで、本人も気が付かないうちに他社と一線を画すぐらいの技術差が生まれている気がする。
この本はおススメなので、是非読んで欲しいです。
だけど正直高い!!4378円しますが、とてもとても価値ある本。
だから、管理人は中古でゲット!
上記の内容以外にも、「どうして中小企業が開発に有利なのか」が自分の中で答えが出ました。
自分の疑問に対して答えを頂ける本に出会えたことが嬉しかったです。
中小企業の最大限の強みとは、実は・・・。
本当は違うテーマに行きたいと思いつつ、大事なことなので自分のメモとして書いておこ~っと。
この内容は私の考察もあるので決して正しいとは限りませんのでご了承ください。
ただ、弊社は零細企業。だからこそ開発していて分かる事、本を読んでいて納得することがあります。
中小企業の最大限の強みとは
「規模が小さい故、規制、ルール、常識がないこと!」
これが開発にとってとても大きな強みになるのです。
会社が大きくなればなるほど社内ルールが生まれ、出来ること出来ないことが生まれる。
この時点で開発内容の選択肢を狭めている。
また国や他社との繋がりが深ければ深いほど、さらに選択肢が狭まる。
そして多くの企業との関わりがいつのまにか業界の常識や暗黙のルールを守り、染みついている。
これが、開発アイディアを狭めている。
業界がこの方針だから・・・という前提で物事を考える。その枠から出られなくなる。
規制やルールはとても大事。だけど、同時に囚われた概念から飛び出せなくなる。
これが、自由な発想を妨げる要因になる。
また、会社の規模が大きくなればなるほど、小規模開発は行わない。
なぜなら多くの従業員を雇用しているから。最大限の利益確保を考え、大きなプロジェクトでなくてはいけない。そうでないと役員会で説得できない。
つまり研究者、技術者は興味あっても実は開発できないものは意外と多い。
これも中小企業の方が開発に有利な理由になる。
さらに大企業になると、方向転換が容易ではない。
既存製品が利益を上げている状態ではなおさら容易に方向転換が出来ない。
この一例は「コダック」の倒産でしょう。
コダックはフィルム事業で莫大な利益を得ていた。
1974年では、アメリカフィルム市場の90%、カメラ市場では80%という頂点を極めていた。
そして、カメラの「デジタル化」が登場した。
コダックももちろんデジタル化へ投資した。しかし結果は上手くいかなかった。
その原因は、
フィルム事業の既存顧客を大事にしたからである。このことは一見間違っていない判断に思われる。
コダックはフィルム事業を活かしたデジタル化をしようとした。
しかし「デジタルカメラ」は、「フィルムカメラ」と根本原理が違う。
「フィルムカメラ」の延長で「デジタル化」すれば技術的に無理がでてくる。
仮に開発できたとしても顧客が満足できるようなスマートな製品に仕上げるのはかなり難しい。
余談だが、ここの内容は以前に書いた「CADの2Dと3Dの比較」と似ている。
2Dと3Dでは根本原理が違う。平面(2D)で開発したものを立体(3D)に仕様変更しようとしても技術的に無理、無駄が発生する。
話は戻しますが、コダックは既存のお客様を、技術を手放せなかった。
また「デジタル化市場」が小さいときは気にしていなかった。「デジタル化」という新技術は小規模で生まれ、コツコツと改良を重ね続けられ市場が受け入れられるよう多様性アプリケーションが開発され、水面下でどんどん進化していった。
気が付いたときには、コダックは新しい顧客のニーズには応えられなくなっていた。そして衰退していった。
これを、「イノベーションのジレンマ」という。
「イノベーションのジレンマ」とは、
巨大企業が新興企業の前に力を失う理由を説明した企業経営の理論のこと。(ウィキペディアより)
ここで言いたかったのは、
大企業は、利益を出ている限り簡単には方向転換ができないということ。
研究者を総入れ替えしなくてはいけないし、生産工場の設備も変えなくてはいけない。
規模が大きいほど、開発投資だけでなく設備投資も重くのしかかる。従業員の再教育も必要。
できれば大きな方向転換をせず既存技術のまま開発を進めたいのが本音だと思う。
ということで、
中小企業は開発には有利で、未来の可能性がいっぱいあるんです!!
変な終わり方になっちゃった。!(^^)!
「市場開拓の短縮化」について考えて見る
管理人は、製品開発後の「市場開拓期間短縮化」がとても重要と考えています。
多くの企業は短期的利益を追求する。この傾向はますます強くなっている。
理由の一つに、「企業の寿命」が短くなってきているから。
かつて日本企業の「平均寿命」は約30年と言われていたが、2021年度では23.8年。
アメリカの場合1950年代は約60~70年、現代は約15年と言われている。
こ、こんなに寿命が短くなっている・・・・。。(人の寿命とは逆だ・・・)
だからどこの企業も研究開発はとても熱心。でも売れるまで本当に時間が掛かる。
おまけに研究開発期間は主に2~3年で、期間内で市場開拓までしなくてはならない。
だからタイムオーバーになる研究開発は沢山ある。
時間切れの研究は、打ち切りになり開発メンバーも解散。
こんなのもったいない!!本当にもったいない!!
血と汗と涙で頑張った苦労と、莫大な研究開発費が全て無駄になってしまう。
だから、まずは「市場開拓」の勉強を始めた。
今日の記事は、自分自身の勉強メモ。忘れないように。
ここからは、「技術開発に賭ける」(著:稲盛和夫)より
市場開発の発展段階は、文明の進展の度合いと同じなのだそう。
開発された新製品は、
①まずイノベーター(革新者)と呼ばれる人々が採用する
服飾の世界では、流行になる前の「モード」というものを取り入れる人たちのこと。
市場全体における2.5%ほどの人がイノベーターになる。
②2番目には、アーリーアダプター(初期採用者)が「モード」を早めに受け入れてくれる。
アーリーアダプターは、13.5%いる。
③3番目に、アーリーマジョリティ(早めに採用する前期追随者)が現れる。
アーリーマジョリティは、全体の34%で、ここまでくると普及段階になる。
④4番目に、まわりの様子を窺っていたレイトマジョリティ(後期追随者)が採用する。
レイトマジョリティも全体の34%いる。
⑤最後に、ラガード(遅滞者)に普及していく。
ラガードは全体の16%で、古い保守的な考え方で新しいものを取り入れるのに抵抗する人。
「イノベーター」と「アーリーアダプター」が新しいものを引き込み、
「アーリーマジョリティ」が使い始めると、完全に流行がはじまる。
な~るほど、こういう段階があるのか!!
つまり、新しいものに興味ある人達にどれだけアピール出来るのかも重要なのですね!
こういうのを知ったうえで「市場開拓短縮化」はどうすれば良いか考えよ~っと。
「板橋区」は、こうやって「ものづくり」を支えている!
いつも書いている記事は、「ものづくり」の中小企業の視点。
今日は、自治体がどのようにものづくりや企業を支援しているかを書いてみたいと思う。
実は、表には見えない影の支援者です。
先月、光学業界専門「OPIE'22 」の展示会があった。この業界ではとても大きな国際展示会。
板橋区は製造業が盛んで、いわゆる「町工場」が沢山ある街。
製造品出荷額は東京23区内で大田区に次ぐ第2位。
特に主要産業である光学機器、印刷関連産業には力を入れている。
坂本区長自ら積極的に活動してくださっているのが、私達中小・零細企業でも感じられる。
自治体によって方針や主要産業は違うので一概には言えないけれど、
管理人は企業から見えないところで、自治体の方々が街を発展しようと頑張っているのを良く感じます。
私が知る限りどんな活動をしているかを書いてみた。
「展示会」について。
展示会は業界の情報交換や交流の場であり、新規獲得・新製品発表の場でもある。
だから重要な場であり、大きな展示会ほど重要度は高い。
板橋区は展示会の出展費用を支援してくれている。
内容は主に2つの方法。※板橋区の場合
①展示会出展経費の一部を助成金として支援
(1)中小企業者:助成対象経費の1/2(上限20万円)
(2)個人事業主:助成対象経費の2/3(上限20万円)
②区として重要な展示会は、「板橋区ブース」として参加企業(10社程度)を募り出展。
参加企業は一定金額を支払うと展示会に出展できる。
ブース装飾や案内状作成等費用や作業はは全て板橋区が負担
この2つの補助はとても有難い支援です。展示会の出展料は本当に高い。
広さやランクがあるが、出展料だけでも最低30万~は掛かります。
とくに②の「板橋区ブース」は出展スペースが広く、場所は一等地!(毎年)
区だから成せる大技 !(^^)!イエーイ
弊社もよく活用させて頂くのですが、有難いな~って感じることは、
(1)一等地の広いスペースを区が押さえている
↑どこの企業よりも目立つし、通行人や参加者へ多くの情報が伝えられる。
(2)コンセプトから当日のブース装飾・施工など細々な手続きや作業を全て区が行っている。
※ここに区の産業振興課の方々のアイディア、工夫、苦労が感じられる。
↑これってかなり重要で、参加企業はブース装飾、施工等や案内状等の雑用が少ない。
企業の展示会担当者の時短につながるし、ぎりぎりまで出展製品に力を注げる。本当に助かる。
(3)費用が安い。。単独出展すると3~5倍の費用が掛かりそう・・・。
ということは、区がかなり負担してくださっているのが分かる。
(4)開催中は、坂本区長自ら激励に1社1社挨拶に来て下さる。
どんなに忙しくても毎年必ず時間を取ってくれる!!本当に嬉しいですね!!
などなど。
ということで、みなさんの努力画像を一部掲載しちゃおう。(画像は板橋区ブースです)
怒られるかな・・?怒られるかな・・・?
怒られたら削除しよう。怒られるまでは、掲載しちゃおう。
これを見て掲載NGの方がいらしたらご連絡ください。
その際は、お詫び申し上げます。<(_ _)>
板橋区としての新製品創出の工夫とは?
板橋区は製造業が多く、また自営業が多い街。
そこで板橋区は何とか新製品創出し、街の活性化させたいと前向きに取り組んでいます。
製造業に関わらないと気付かなかったけれど、自治体は何かを生み出したいという思いや取組みは頑張っていると思います。そして陰で支えている。
私達は出来上がった製品しか目にしていない。その製品の背景や開発過程は目にすることができない。
例えば開発資金についても全部が企業が負担していると一般的には思っている。
そういう場合もあるけれど、意外と自治体も支えているんですよ~。
取り組みはいくつかありますが、ここでは2つだけ紹介しようと思います。
①開発チャレンジ補助金事業
内容は、新製品・新技術の開発に係る経費の一部を助成しています。
■ 対象事業
(1)新規製品の開発、試作または研究を行う事業
(2)既存製品・技術に改良を加えた新製品・新技術の開発、試作または研究を行う事業
(3)新技術もしくは新生産方式などによる製品開発、試作または研究を行う事業
■ 対象経費
原材料費・副資材費/機械装置・工具器具のリース、レンタル、購入費/外注加工費/大学・試験研究機関等への研究開発委託費/産業財産権出願・導入費/技術指導受入れ費
■ 補助額
上限300万円 ※補助対象経費の3分の2以内
つまり、経費に関わるものの3分の2まで負担してくれる。
仮に経費450万円かかった場合は、300万まで負担してくれるから実質150万円で開発できる。
開発企業にとってはとてもありがたい補助金なのです。
もちろんどの企業も採択されるわけではない。ちゃんとプレゼンによる審査がある。
だから会社の社長さんは将来の先見性やプレゼン能力は必須であります。
下記は、申請から補助金交付までのスケジュール予定です。
審査は書類と面接があり、中間報告も2回あります。この時に専門家含めて5人ほど派遣され1~2時間ほどあれこれ質問攻めにされます。そして期間内に完成させ、審査員の前で披露し確認してもらいます。ここでも質問攻めを受けます(笑)
それでは、どういった内容やテーマが採択されているのか・・・・。
専門過ぎてさ~ぱり分かりませんが、令和2年に採択された内容です。
ただ一つ言えるのが、助成金を利用している企業は必ずニーズがあることを確信しているので社会が求めている内容が多いと思います。
ということで、
板橋区は中小企業を陰で支えてくれていま~す。
2つ目の取り組みは次回へ。
前回の続き。板橋区としての新製品創出の工夫とは?
引き続き、板橋区の取り組みをもう一つ紹介しようと思う
板橋区産業見本市ー製造と加工技術展ー
板橋区には、独自の展示会が毎年秋に開催される。もう25回開催され歴史ある展示会。区内の企業50社ぐらい展示しているかな?
その目的は
・区内製造業を中心とした企業が優れた製品や技術をPRする場
・区外からも多くの来場者を迎え、活発な技術交流や商談の場
実は知る人ぞ知る展示会で、遠方からいらっしゃる訪問者もいます。
ここでは、セミナーのほか区内で開発された新製品・新技術紹介コーナーがあります。このコーナーが実は重要で、秘密が隠されています。
またこの展示会は、協賛企業として地元に銀行数社が運営に協力している。
板橋区発 新製品・新技術紹介コーナー
具体的には
①「開発チ ャレンジ補助金」の採択の紹介
②「板橋製品技術大賞」受賞製品の紹介
※その他に開発・研究(オンラインのみ) 大学・研究機関が、製品開発に活用可能な 技術的研究成果や、連携の仕組みなどを紹介 しています。
①「開発チ ャレンジ補助金」の採択の紹介
補助金で採択された製品を紹介しています。
※詳細は前回をみてください。
②「板橋製品技術大賞」受賞製品の紹介
目的は、板橋区内の中小企業による優れた新製品・新技術を表彰することによって、区内企業の開発力、技術力を広く内外にアピールして板橋区の産業振興を図ることです。受賞製品(企業)は表彰の他様々な特典を受けることができます。応募条件は区内の企業で、新製品発表後5年以内の製品。
受賞作品をみていると本当に面白い。(*^▽^*)
日常のアイディア製品から専門製品まで幅広い分野で審査、受賞しているのがよくわかる。
弊社も受賞したことがありますが、受賞後変わったことを書きます。
・製品と会社名の認知度が上がったこと
・製品の信用力が上がったこと
・問い合わせが増えたこと
・特典で優遇があったこと
・地元銀行の融資が受けやすくなったこと
どれも想定していなかったのですが、受賞はこうした見えにくい波及効果を生みます。
また銀行は注目しますので、融資は少し受けやすくなります。
こうしたことがその後の流れを少しずつ良い方へと変えていきます。
だけどこんなところで、銀行が関わってくるとは思わなかったなぁ。
これらの経験から、コンペは応募するようになりました。
今日はここまでにしま~す。
ものづくりで学んだこと