「ものづくり」から学んだこと・感じたこと

CONTENTS


NO. 271~280

271.  故障には、複数の要因が重なっている

272.  部品、治具、消耗品を侮ってはいけない。

273. 独立するなら、50代がまでが限界

274. 年賀状からわかる社会変化

275. 職人が機械加工より精度が高いものを作れる理由

276. 密かに、ものづくりの大変革が起こっている!?

277. イエスマンの問題点に気が付いた

278. 一般向けとハイエンド向けを使い分ける。

279. 産業の空洞化が起こってきている

280. 「再現性」が教えてくれるもの



271

故障には、複数の要因が重なっている

 

2024年12月17日 

複数の要因が、部品を壊す大きな力となる。

 

 

最近、よく思うことのひとつ。

何かが壊れるときは、必ず複数の要因が重なっているということ。

 

例えば、パソコンがある日電源が入らなくなったとする。

修理に出すと、基盤が壊れていたとしよう。

結果的に部品1つが壊れていたとしても、

壊れたのは1か所だけであって壊れるまでの要因は複数重なっていることも少なくない。

 

 

1、部品そのものが摩耗している

2、長時間使い続けている

3、冷却ファンが機能していない

4、暑い部屋で使用している

5、更新を行っていない

6、ほこりや静電気が溜まっている

7、ソフトをいくつも同時に立ち上げている

8、処理が遅くなっている

 

などなど 

 

あとから要因を考えると、沢山身に覚えがあることもしばしば。

壊れて初めて原因を考えるのであって、壊れないと気が付かないだけなのかもしれない。

 

これは「波」と似ていると思う。

複数の「波」が重なると大きな山や谷ができる。つまり大きな力になるのだ。

1つ1つの要因はそれほど大きくない。しかし要因が重なると大きな力となる。

その大きな力が1つの部品を破壊する要因になってしまう。

 

日々のメンテナンスが大切だわ!!

と、改めて思いました。

 

 

 



272

部品、治具、消耗品を侮ってはいけない。

 

2024年12月23日 

部品、治具、消耗品にこそ、本当の意味で技術のノウハウが隠されている

 

高価な多機能性の加工機や工作機械があれば、高い精度や生産性のよい加工物を作ることができる・・・。

確かにこれは間違っていない。

 

だけど、本当に高い精度や生産性を向上させるには

治具や消耗品にもこだわる必要がある。

ここに、技術のノウハウが隠されている。

 

加工には負荷がかかるため部品や治具は摩耗する。

摩耗するからこそ性能の良い部品や治具、またそれらを手助けする消耗品が重要になる。

ここにメーカーの技術と研究が表れている。

 

治具の選定はもちろんのこと、

何気ない消耗品、例えばパット一つにも秘密が隠されいたりする。(負荷や圧力を軽減させるから)

研削液、研磨剤にも秘密が隠されている。(熱の冷却効果など)

 

 

こういった消耗品は、加工物の不良品を減らすことができる。

つまり安定した加工ができるのだ。

 

高価で機能性の装置だけでは、良品を作り続けることはできない。。

そして部品、治具、消耗品にこそ、

本当の意味で技術のノウハウが理解でき、技術の高さを知り習得することが出来るのです。

 

とても大切なことです!! 

 

 

 



273

独立するなら、50代がまでが限界

 

2024年12月31日 

企業に属さず独立するのも一つの方法だと思う。

 

世間が感じているように

労働環境は、数十年前と随分変わってきた。

そして感じることは、

専門性のある人やエネルギッシュな方は、企業に属さず独立するのも一つの方法だと思う。

私の周りも独立してくる人が増えてきた。

 

以前は、終身雇用が大前提で企業は技術者を囲い込んでいた。

しかし現代は技術者の雇用維持は難しくなってきた。しかも個人の技術力と対価も一致しない。

そうなると、フリーになる方がメリットが大きくなる。

 

こういう時代になると

専門性がある人ほど仕事は集中する傾向がある。

「あの人しかできない」という価値ある人材になれば

フリーになっても仕事がなくなるという心配は減る。

むしろ口コミで増えていく・・・笑

 

ただフリーになると、苦手な経理もこなさなければいけないから余計な仕事は増える。

それでもフリーになることで、自分らしい働き方は出来る。

 

これから個人が活躍する時代。

独立して様々な問題に自分で対応する力を身に着けるべきだと思う。

国の在り方も昔とは変わってきた。

 

とはいえ、独立はものすごいエネルギーを使う。

独立するなら30代~50代までが限界。

60代の定年以降は、体力的に難しくなる。

 

管理人は30代で起業に関わってきたからこそ余計感じる。

ぜ~ったい60代で独立は無理だわ~~。(>_<)

 

ということで、今年1年有難うございました。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。

 



274

年賀状からわかる社会変化

 

2025年1月09日 

年賀状の価値が失われつつある

 

明けましておめでとうございます。

 

今年は、個人だけでなく企業も年賀状を取りやめた会社が急に増えました。

どうだろう。。最盛期の1/10ぐらいになったかな?

 

理由はいくつもありますが、

・郵便代があがった。

・それに伴い、経費削減をしたい。

・手間を減らしたい。

・メール等あるので、そもそも年賀状の必要性がなくなった。 

 

とはいえ、

個人の場合は、年賀状は安否確認もあったりする。

 

私ももう止めようかとグラグラしているけど、一応送りました。

 

年賀状の価値とは何だろうか?

そんなところからも社会が変化しているのが伺えます。

社会が変われば、価値が下がることもあるのですね。

 

 

ということで、

本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 



275

職人が機械加工より精度が高いものを作れる理由

 

2025年1月15日 

臨機応変の対応が、素晴らしいものを作り上げる!

 

ひょんなことから、職人が機械加工より精度が高いものを作れる理由に気が付いた。

機械も精度は高い、だけど最後の仕上げは職人。

 

なんでだろう?と思っていた。

 

それは、「柔軟性」があるから。

その時の状況や条件に応じて対応し、加工の微調整が出来るから。

この微調整は、経験値が活きてくる。

微調整することで、より最高の品質やパフォーマンスに仕上がってくる。

 

言葉では伝えにくいけれど、例えでいえばホテルと旅館の違いに似ている。

ホテルを「機械」とし、旅館を「職人」とする。

 

特にビジネスホテルでは、どこも同じような間取りと接客マニュアルで一定サービスと品質を提供し安定している。

しかし必要以上なサービスはない。それでも最低限の快適さは保証される。

対して旅館では、宿泊するまではどんなサービスなのかはわからない。

しかし良い中居さんがいる旅館は本当にきめ細やかなサービスを受けられる。

更にご飯もとても美味しいし、温泉も素晴らしい(*^-^*)

疲れがしっかりとれる。リラックスできる。

 

先日、ある旅館に泊まった。

夕食で食事を頂く前に鼻をムズムズしていた私に対して仲居さんはすぐにティッシュを持ってきてくれた。

無意識にムズムズしていたので、持ってきてくれたときは正直驚いた。あ、鼻をムズムズしていたのね!と。

これは、普通のホテルでは受けられないサービスと思った。

旅館はよく宿泊者を見ていてきめ細やかさが違うのね!!と感じた。

送迎一つとっても旅館は臨機応変で丁寧に対応してくれる。

ホテルでの送迎は、時間が決まっている。

旅館は、必要な時間に対応してくれる。

同じ送迎でも、宿泊者にとっては時間の使い方も変わってくる。

ただ旅館の問題点は、旅館によってサービスが違うということ。

これは職人によって品質の差が生まれると似ている。

 

なるほどなるほど~~。(^^♪

職人はよく加工物を見ているんだわ。

加工物を見るということは、そのときの環境や条件で何が起こっているのか分かっている。

つまり小さな変化を見逃さない。

異変があれば柔軟に対応し瞬時に条件を変えているんだわ。

環境は、温度、設定条件、装置の状態、治具の状態、研磨剤など消耗品の状態・・・あらゆるものが含まれる。

この環境は毎日微妙に違う。

つまり臨機応変の対応がより素晴らしい高品質なものを作り上げる。

 

残念ながら機械には毎日の微妙な環境変化に対応する柔軟性はない。

 

とても大切なことに気が付きました!!

 

 



276

密かに、ものづくりの大変革が起こっている!?

 

2025年1月20日 

接合でネジから接着剤へ置き換わってきている

 

これは、驚いた!!

先日、ある先生のところでの懇親会でのお話。

 

車の部品で、ネジは使われていない!?

 

え?どういうこと?👀

お話を聞くと、車の生産ではネジが使わず接着剤で接合する技術が浸透しつつあるとのこと。

一部の会社では、部品接合でネジから接着剤へ置き換わってきている。

またロケットでさえネジを使わず接着剤になっているという。

設計は10年持てば良いという考えなので、接着剤で良いのだそう。

 

ネジを接着剤に置き換えれば、部品点数を減らし軽量化しコスト削減が可能になってくる。

人件費を伴う経費削減も可能だ。

 

これはものづくりの 根底が覆ってきていることを意味する重要なお話だ!!

部品点数を減らし、製造コストが下がれば確かにありがたい。

しかし日本のものづくりではネジを中心としたものづくりが基本である。

その基本が変わってきている。

ネジが無くなって困るのはネジ屋さんだけではない、

ネジを留める治工具屋さん、加工技術屋さん、加工機メーカーだって影響を受ける。

その範囲はとてつもなく大きい。

「ネジ留め」という根本が変わるなんて想定もしていなかった。

完全に「ネジ留め」が無くなるとは思わないけれど、少なくとも未来は縮小方向になるのは予測できる。

 

今のうちに方向転換や新規事業の立ち上げ、「ネジ」の新価値や再定義を見つけなければ、

倒産する会社が増えるかもしれない。

こうやって新時代に突入していくのかもしれないけれど、

体力や柔軟性がない企業は生き残れない。

 

先端技術で研究されている先生のお話だから間違いはない。

大事なお話だから、一人でも多くの人に伝わればと思います。

(※先生!! こちらの内容は書かせて頂きます。)

 



277

イエスマンの問題点に気が付いた

 

2025年1月28日 

「事なかれ主義」が分析力と対応力の低下を招く。

 

最近の大きな事件でよくわかったぞぉ~~。

中小企業でも大企業でも経営陣とその周りはイエスマンがどうしても多くなる。

その理由はいくつかある。

 

部下の立場からみると、上司の指示に対して「イエス」と言っていたほうが出世しやすく、

無駄なトラブルを回避できるから。また余計なことは考えなくても良いから。楽だから。

上司の立場からすると、部下との協調性がスムーズな人間関係を形成しプロジェクトが円滑に行われやすい。

その結果大きなプロジェクトを可能にする。大プロジェクトに成功すれば更なる昇進へと一歩進む。

だから有能な部下よりも自分の言うことを聞いてくれる「イエスマン」の方がありがたい。

 

日本の企業は予算取りから計画的に来期のプロジェクトが行われる。

新工場を伴う大規模設備投資が必要なら、その予算計画時期に間に合うように申請しなければいけない。

プロジェクトは経営者が計画的に決めたレールに乗って進行しなければいけない。

だから必ず遂行してくれる人材で周辺の人事が行われることも多いと思う。

派閥といった人間関係でもめる事はプロジェクトに影響を与えてしまう。

 

といった「イエスマン」にはこのような背景がある。

しかし、もし次の経営陣に「イエスマン」の中から選ばれると、経営管理能力の低下を招きやすい。

ということに、気が付いたわ~。

 

イエスマンは、本当に従順。自分の意見は抑える。気が付いていても目をつぶる。

だから、トラブルあったときに穏便にすませようと「事なかれ主義」になる。

中には上司への報告も遅れることも多い。

この長年染みついた「事なかれ主義」がイエスマンの一番の問題なんだわ!!

 

「事なかれ主義」とは時間をかけてそ~っとフェイドアウトをする。

気が付かれないようにみんなが忘れてくれるのを待つ。

つまり、腫れ物には触らないのでろくな調査もしない。よって正しい分析もしない。

分析をしないからこそ根本解決をする能力が自然と低下する。

故に時間をかけて放置しているうちに、水面下で大問題へと発展していく。

このことが皮肉な結果をもたらす。

水面下で小さくなるのを待って放置していることが、

逆に水面下でぐつぐつとに煮立ってきて大きくなっていることに気が付かない。触れていないから。

そして気が付いた時には、手が付けようがない状態になり大爆発が起こる。

そしてジエンドを迎える。

 

これって、夫婦間でもあり得る問題かも~~。(>_<)

だって、男性って大きな問題にならない限り日々の小さいことはほっとくもん。面倒だから。

あ~、これが大きな喧嘩になっていくのね。

 

つまり、

イエスマンは「事なかれ主義」になるので、

この「事なかれ主義」は問題は触れず放置し、分析力と対応力の低下を招く。

このことがトラブルがあったとき根本解決できず、大問題へと発展していく。

 

なるほど~~。

ようやくイエスマンの問題点に気が付いたわ。

そして日本人はもともとそういう気質を持っているわ。

 

大事なことに気が付いた~~。

 



278

一般向けとハイエンド向けを使い分ける。

 

2025年2月4日 

ハイエンド向けには部品だけを提供する。

 

ある大手センサー企業の話を聞いた。

この企業が作るセンサーはとても優秀で、多くの工場で使われている。

またそのセンサーを組み入れた計測器等も多くの会社が使っている。

 

しかし、時々、

「精度は保証しない」

「そこそこの性能」

 

という話も聞くこともある。

センサー精度が優秀で多くの企業が採用されているのに、イマイチ腑に落ちない話も聞く。

なぜだろう???と思っていたら、答えを教えてくれた。

 

「センサー」の部品としては、超高精度で保証はちゃんとする。

しかし、その「センサー」を組み入れた計測器としては、「そこそこ」の評価なのだ

むしろ製品化した計測器となると、少し苦手なのだ。

 

え?👀

肝のセンサーが優秀なのに、製品化した計測器の性能がそこそこ?

ハイエンド企業にとっては、やや物足りない??

 

この状況は車と一緒で、エンジンだけが優秀だけでも車は作れない。

タイヤやブレーキ、シャフト、マフラー、ソフト・・・・などなど

車はあらゆる部品の寄せ集めで、組み立てを含めた総合力が必要になる。

ここに別のノウハウが求められる。

この企業は、センサー以外の部分でのノウハウがない・・・。

というより、敢えて積極的に踏み込まないと決めているっぽい。

 

話はもどすけれど、

このセンサー企業はよくマーケティングをしている。

多くの企業は「そこそこ」の機能があればよいので、ターゲットは一般企業。

販売数が少ない高精度・高機能を求めたハイエンド企業は最初からターゲットにしていないという。

一般企業を相手にしたほうが販売数が多く利益が出やすいのと、もう一つはリスク回避なのだ。

ハイエンド企業は先端技術にかかわる仕事をしているので、求められるレベルが高く責任も重たい。

よってハイエンド向けには部品としてのセンサーだけを販売し、

装置としては自分たちで設計して作ってね!!というスタイルらしい・・・?

 

 

な~るほど。

これで、腑に落ちた。

 

一般向けとハイエンド向け。

上手く使い分けているんだわ。

ここに企業の戦略があるのね!!

 

 



279

産業の空洞化が起こってきている

 

2025年2月13日 

日々のメンテナンスが出来なくなっている。

 

なかなか記事を書く時間が減ってきた。だけど頑張って書いていこう!!

 

日本のものづくりを取り巻く環境は、本当に厳しくなっていると思う。 

 

特にこの3つの要因は とても大きい。

・原材料高騰

・人材不足

・高齢化

 

これらは売上減少や経費高騰だけでなく、他にも出来なくなっていることが増えている。

それは、

 ・日々のメンテナンス

 ・欠品

 ・納期遅れ  などなど

  

特に日々のメンテナンスは、産業の空洞化を招いている気がした。

これは大手企業も例外ではない。

ライン工場では専用加工機があり、そのメンテナンスができないのだ。

加工機は常に安定して稼働しているわけではないので、修理できる技術者が必要。

修理できなければ、製品を生産できないのだ。つまり生産が止まってしまう。

それならばと技術者に頼らない加工機を導入しようとしても、

こういった専門知識を持っている人材が足りないのだ。

 

という声を聞いた。

 

また、欠品、納期遅れも大きい。

代替品で対応を迫られ、設計の見直しも余儀なくされる。

こうしたことから連絡や会議が遅くなり

その結果、予定した時期に売上が立たなくなる。

よって売上が達成できない。

 

 

こういうことが増えたわ~~。

社会全体の仕事が遅くなっているのを感じる~。

何とかできないかな~?

 



280

「再現性」が教えてくれるもの

 

2025年2月18日 

再現性の向上が、隠されたポイントを教えてくれる

 

 今、ある装置開発でとにかく実験を積み重ねている。

だけど、再現性がいまいち・・・。

上手くいったりするけれど、失敗も多い。

 

正直、再現性がなければ、売り物にはならない。

だから再現性を達成するために、治具を変更したりして色々試している。

ミクロン単位で制御しているから、なかなか思うようにはいかない・・・。

何度も何度もやり直し・・・涙

 

ただ実験を積み重ねると、改めて「再現性」の重要さを感じる。

 

「再現性」が達成されると、

①新しい理論をもとに作られた装置は、その理論確立がしやすくなる。

②実験中何度も失敗するが、段階的に再現性が向上していくことで、修正点が明確になる。

③修正点を改善することは、見えなかったことが見えてくる。

 

つまり再現性が向上することは、

隠された重要なポイントが明確になるということ。

これは設計段階ではわからないので、科学の進歩にはとても重要なことだわ。

 

実験を繰り返していると、

世の中はある程度理論のもとに成り立っているとつくづく感じる。

「再現性」は物質内部の色々見えないことを教えてくれる。

 

いい勉強しているわ~~!!

 

 



ものづくりで学んだこと