「ものづくり」から学んだこと・感じたこと

CONTENTS


NO. 251~260

251. 「波」の引き戻しの力

252.「見える化」の重要性① (ハードについて)

253「見える化」の重要性② (ソフトについて)

254 設計者は、加工現場経験が絶対に必要だ。

255.  転職についてのお話

256.  予測の限界

257.  仕入価格(外注)が上がるより、倒産される方が怖い。

258.  「手離れがいい」製品が望ましい

259.  もうAIに監視され始めていた。

260.  今はそういう時代じゃない



251

「波」の引き戻しの力

 

2024年7月30日 

第3の波が強くなる理由

お、こんなところで発見。。

 

先日、大勢の人数で海に行きました。

海といえば「波」

ここで、「波」の干渉を考えてみたところ、あることに気が付いた。

 

波は沖から陸に向かって高低差のあるエネルギーで移動している。

表面上をみると、沖から陸へ一方通行へ移動しているように見える。

 

波に揺られながら、「波」を体感してみる。

そうすると~~、

 

あれ?

沖から陸へ力が働いているのに、

波は真逆の陸から沖へ向かっている力があると気が付く。

 

なるほどなるほど!!

波は、2つの干渉で出来ているんだ!!

つまり「沖から陸へ向かう通常の波(A)」と「陸から沖へ向かう引き戻しの波(B)」が重なった合力で出来ているんだ。しかも波の上部はAの力が強い。下部はBの力が強い。

 

はは~~ん。(*^▽^*)

波を体感して分かったことだ。

 

その気づきを踏まえて、

波を利用したスポーツ、サーフィンをしている友人にきいたところ

その感覚は当たっていた。

 

その方の説明では、

サーフィンでは、1本目の波より3本目4本目の波の方が大きくなるという。

その理由は、沖から海への引き戻しの力が強くなるから。

 

そっかぁ!!

同じ波に見えても働いている力が違うんだ!!

こりゃ~良い話を聞けたぞぉ。

3本目、4本目になると引き戻しの力が強くなるから、干渉が大きくなる。

つまり、波の引き戻しの力は毎回違う可能性がある。

表には見えない力が働いているぞぉ。

 

ということは、

津波の第2波、第3波を警戒するのは

第1波以降の引き戻しの力が波を更に大きくするからだ!!

初めて気が付いたぞぉ。

 

「波」を体感したことによって大きな発見でした。

 

 

 



252

「見える化」の重要性① (ハードについて)

 

2024年8月5日 

「見える化」は生産ラインをコントロールできる。

 

「見える化」

 

これが、新しい価値を生むことに気が付いた。

「見える化」には、ソフトとハードの両方の面がある。

今日は、ハードの部分。

 

2つの加工装置をつないで、「見える化」する。

ソフトの面はデータのやりとりだ。

ハードの面は?

 

各装置間の規格を同じにすることで、作業者の無駄を省ける。

例えば、ロボットなら搬送部分が速くなったり、人が行っていたことをロボットが自動で行う。

また取付治具などの規格が同じであれば、治工具の節約にもなる。

異常や規格外があれば検知するので、不良品が削減する。

こうすることで、生産性が飛躍的に向上する。

 

イメージでいえば、トヨタの生産ライン。ジャスト・イン・タイム(JIT)を採用。

徹底的に管理しているので、必要なときに必要なだけ生産するので在庫が少ないことでも有名。

つまり生産の全体がコントロールしやすくなる。

 

「見える化」のメリットって深く考えていなかったけれど、

良く考えると、思ったより重要かもしれない。

 

次回は、ソフト面で。。

 

 

 



253

「見える化」の重要性② (ソフトについて)

 

2024年8月11日 

「データの見える化」がもたらす新価値創出

 

前回の続きで、今度はソフト編。

 

今、どこの企業も積極的に取り組んでいることは

人手不足によりロボットに技術を伝承させること。

個人の技能を機械化することだ。

 

ここで重要になっているのが、「データの見える化」だ。

まずデータを共有することで、リアルタイムで生産工程が見えコントロールできる。

また「データの蓄積」により今までの職人個人依存されていた技が

「見える化」によって、ミクロン単位で加工条件を選び出し標準化させる。

つまり、「標準」というものはロボット内で行われ、

職人の個人差というものが無くなってきている。

 

データはあらゆる判断材料の一つとなり、

エラーやトラブルも「傾向」が掴める。

よって装置や治具の改良にも活用され、

品質や生産性は向上していく。装置もバージョンアップしていく。

 

またデータの蓄積は、新規開発にも役立つ。

過去のデータから類似のパターンが見えてくるから。

 

これって、「見える化」による新価値創出じゃないのかな?

新しいことに挑戦しやすい環境をつくるんだもん。

新時代に向けて、どこの企業も素材から加工、装置まで

開発に挑戦していかなくてはいけない。

 

だから「見える化」は思ったより重要な気がしてきた。

 

 

 



254

設計者は、加工現場経験が絶対に必要だ。

 

2024年8月21日 

加工中のトラブルを把握していないと設計誤差が大きくなる。

今日は、設計者のお話。

 

設計には、必ず寸法公差を記載されている。

設計通りに加工を仕上げるのって大変。

だから誤差を見込んで寸法公差で許容範囲だったら、とりあえず良品つまりOKとしている。

 

しか~し、

その加工現場では、寸法公差内に加工を仕上げるには苦労する。

なぜなら色んな問題があるからだ。

・装置本体管理

・装置の治具管理

・温度管理

・条件出し設定(スピード、回転など)

・素材、材質

などなど・・・。

 

実は、不良品が発生するには複合的要素がいくつも重なっている。

つまり原因というのは1つではないということ。

 

最近は設計ソフトが充実しているから

単純に設計だけを考えたら簡単にできる。

でも設計者は設計だけでの知識だけでは不十分で

加工がどのようにして仕上がるのか、加工中に起こりやすいトラブルを把握しなくては

本当の意味での設計ができないという。

 

また寸法公差を全て厳しすぎてもいけないという。

なぜなら現場がどこの加工に注意を払ってほしいか設計者の意図がわからないからだ。

だから設計の寸法公差でもメリハリが必要という。

 

な~るほど。

これは貴重なお話だ。

 

最後に聞いてみた。

設計は加工中誤差を見込んで寸法公差を書かれているが、

実際に出来上がったものはイメージ通りに仕上がってくるものは多いですか?

 

「そうでもないです・・。」

 

ここから感じることは、

設計と現場の壁もなかなかありそう・・・。

 

少なくとも、良い設計者になるためには加工現場の経験が求められそう。

 

 



255

転職についてのお話

 

2024年8月27日 

転職は本人だけでなく、企業にとってもメリットがある。

今日は、転職についてのお話を聞いた。

人材不足の中、企業は即戦力を求め人材紹介会社を活用している。

 

某人材紹介会社は、ヘッドハンティングをするためには年収600万以上でないと受けないという。

紹介料の手数料は年収の30%なので、

年収600万の人の場合は約180万円が人材紹介会社に入る仕組みになっている。

 

この年収600万というのは、とても上手な設定金額と思う。

 

日本の平均年収は、約450万ちょっと。

だから年収400~500万の人が仮に600万でヘッドハンティングされたら、

そりゃ~~、100万~200万収入あがるから転職を考える人は多いと思う。

大きい金額だわ。

正直グラッと来るね・・・。

 

今の時代、転職をした方が収入が上がるというのはこういう訳ね。

それに600万という設定は需要があるから営業しやすい・・・。

企業にとっては即戦力が欲しいから、新入社員より中途採用を欲しがるという。

新入社員を一から育てるという風習は減っていくだろうね・・・。

 

 

さらにここで気が付いたことがある。

 

特にニッチな業界では、専門的な知識や技術が必要であり企業とその人材は限られている。

 

良い人材が欲しいからヘッドハンティングをするのではなく、

競合会社の事業を潰したいからその会社の人材をごっそりと引き抜くという会社がある。 

引き抜かれた会社は、事業存続が危ぶまれてくる。

特に外資系企業による引き抜きは容赦がない。

 

こ、こわ。。(>_<)

転職は、見方によれば競合相手の力を弱めることを可能にする。

過剰に人材登用し、競合相手の人材を集中的にヘッドハンティングすれば

人件費は多少掛かったとしても、競合が減れば結果的に会社のメリットは大きいかもしれない。

 

しかも、簡単に転職しやすい環境だ。

 

これからの時代、企業が生抜くのは大変になってきた。

また転職が当たり前になってくると仕事の価値観は世代で大きく変わってくるでしょう。

 

色々考えさせられる内容でした。

 



256

予測の限界

 

2024年9月2日 

予測がより難しくなった。

最近、天気予報が外れている。

最新の科学といえど、自然災害の予測はかなり難しい。

 

その理由の一つは、

「過去に起こったことがない事例」は、予測できないということ。

 

これは、スーパーコンピューターやAIの限界と思える。

 

今年の夏は、多くの人が感じているように明確な異常気象だ。

異常気象というより、気象条件が変わったと思う。

今までとは湿度が本当に違う。

海面温度の上昇で、空気中の水蒸気量が異常に多い。

このことがスコールのような大雨だったり晴天を交互にもたらしているように思う。

 

海面温度、水蒸気量が変わったことにより以前とは気象条件が変わった。

 

つまり新しい気象条件は、データにはない。

ということは、予測がより難しくなったことを意味していると思う。

 

大型台風が長期間停滞し、本州で消滅、つまり熱帯低気圧になったことってあったかしら?

 

天気予報を信じるだけでは、対応が後手に回るかもしれない。

 

 

 



257

仕入価格(外注)が上がるより、倒産される方が怖い。

 

2024年9月11日 

倒産より、販売価格を上げたほうが協力会社にとってありがたい。

 

ある業界のお話。

ここ1年程、取引先や協力会社の倒産が相次いでいるという。

 

特にその会社にしかない技術や職人技を保有するところは、倒産されると協力会社が困る。

だけどそういった会社に限って中小企業が多く、価格に転嫁しにくい。

特殊技術はそうそう注文が少ない。売上があがらない。

よって、最終的には倒産してしまう。

 

協力会社は、倒産する前に何度も

「価格を上げてもいいから!!」といったそう。

 

倒産会社の社長は後から

「価格をあげておけば良かった・・・」といったそうだ。

 

1つの製品も実は業界内で役割分担をしている。

型をを作る会社、加工する会社、仕上げをする会社・・・などなど。

協力会社が次々倒産すると、注文に対応できないことも増えてくる。

 

だから協力会社が減少してしまうことは大問題なのだ。

将来が不安でたまらないのだ。

それは自社が受注できなくなってしまうこと、倒産してしまうこと。

こういった可能性を含んでいる。

 

また売掛があった場合、回収ができない。

事前に信用調査をしているが、それでは分からないという。

 

それでは、設備投資するのはどうか・・・。

これもなかなか難しいという。

 

補助金が利用できない・・・、

仮に設備投資しても汎用性のものは安価な海外に受注されてしまう。

そうなると設備投資も怖いという。

 

過剰な設備投資は身を滅ぼす・・。

 

それでは、どうすれば良いのだろうか・・・?

人もどんどん辞めていく。新しい人は入って来ない。

 

お話を聞かせてくれた方ははどうすることもできないのは分かっているけれど

とにかく話を聞いてもらいたかったように感じた。

 

せめて聞いた話はここに残そうと思う。

 

 

 



258

「手離れがいい」製品が望ましい

 

2024年9月17日 

どこまで開発をするか(保証するのか)?

開発者・企業にとって望ましい製品とは、

「手離れがよい製品」であること。

 

これって、よく聞く話。

 

企業はゼロから一生懸命開発を進め、何とか商品化に成功したとします。

無事に販売してもその後のサポートやカスタマイズでフォローが多々必要なことがあります。

実は企業にとって販売後の負担が大きい。

 

どこまで開発するか?

これってどこまで保証をするのか?と関係してきます。

そうでないと納品後も貴重な営業マンや技術者の仕事が多くなり

売上になったとしてもその後のフォローなど手間がかかり、結果的に利益が減ってしまう。

 

このどこまで開発するか?が開発のポイントの一つである。

やりすぎりるとドツボにハマる。

技術の高さやその品質をPRしたいけれど、その精度保証を厳しめにすれば結果的に首を絞めることになる。

だから危険な匂いする部分は、敢えて手を出さない。

開発に携わっている人は、こういった「勘」みたいのを感じている。

 

「どこまで開発するか?」

開発は、開発後つまり販売後もある程度想定している。

 

ややクレームに近いお客さんに突っ込まれますからね。

 

 

そういえば思い出しました。

昔、IKEAのフライパンを購入した人が2年ぐらい使用して表面のコーティングが悪くなったため

弁償もしくは交換を依頼していました。

(ややクレームに近い)

品質保証期間が長かったこともあり、IKEAは交換に対応していました。

(↑高品質を謳い文句にしていたフライパンからしょうがない。)

 

よく考えれば2年もフライパンを使えばコーティングはダメになりやすい・・・と思う。

購入者から考えればラッキーですが、企業側はどうなんだろう・・・?

多くの人の交換に応じれば、利益は減少してしまう。

 

「品質の良さ=保証期間長さ」のPRは、気を付けなければ利益から損失へ変わることもある。

 

商品PRも難しいですね。

 

 

 



259

もうAIに監視され始めていた。

 

2024年9月25日 

知らず知らずに見ている情報は、誰かの意図が盛り込まれている?

 

便利だから時々、マイクロソフトのAI「COPILOT」を使っている。

先日久々に使ったところ、仕様が変わっていた。

常に進化しているから、AIのプログラムは「使いやすいよう」に時々更新されている。

 

しかし、初めて今回は危険性を感じた。

 

まず驚いたのが、

ブラウザーでCOPILOTを使用するとき、

マイクロソフトのアカウントでサインインしないと生成AIによる画像は使用できなくなっている。

 

「え~~!!」と思った。

 

つまり、誰が生成画像を使用したのかが分かるように変わった。

ここで一つ監視が始まったと思った。

ただ著作権も厳しくなってきているから、これは理解できる。

 

その後、アカウントサインインしないままやり取りをAIと始めたのだけれど、

更新について聞いたら、一方的に会話を切られた。

よくあることだけど、今回は何かが変だと思った。

 

そのあたりを再度会話し、聞いてみると

「サインインの有無によって利用できる機能やサービスに差が出るようになっています。これにより、よりパーソナライズされた体験や高度なサポートを提供できるようになっています。」

 

と返答だった。

しかし、その後再び会話は停止されるようになる。

「24時間以内に送信できるメッセージの上限に達しました」となり、

それ以降は会話ができなくなってしまった。

あ~あ、ちょっとしか会話していなのにマークされちゃった。

 

 

正直、サインインしないと使いにくくなった。サービスが制限されている。

逆を言えば、アカウントで内容をひとりひとり確認している。

この「COPILOT」不便さを他の人はどのように感じているのか・・・?とネット検索。

 

 

あれ?

情報があまり出てこない。いや、そんなはずはない。

更新で使いにくさを感じている人はいるはず。リアルな声がなかなか出てこない。

検索の仕方が悪いのか・・。

 

ここで考えてみたら、

表示された検索結果だって、AIの介入、つまり誰かの意図が盛り込まれているのかもしれない。

検索結果に今まで疑問を持ったことが無かったけれど、

都合の悪いことは瞬時に判別され表示されないか、もしくは表示順位を下位に設定されていると思った。

特にEdgeでは、COPILOTのネガティブ発言は表示されにくいことは分かった。

もしかしたら検索結果にはもともと公平さはないのかも。できないのかも。

 

ということで、

今回のことをまとめると、

①AIはアカウントでチェックされ、サインインしないとサービスに制限がある。

②何かしら答えにくい内容は、会話はすぐに停止される。←マークされる。

③検索結果自体に公平さなんて本当はないのかもしれない。

 

 

これらを考えると、

誰がAIを使ってどんなサービスをし、どんな会話をしているのか監視されながら

検索結果は広告も含めて誰かの意図があるのかもしれない。

今回のことは選挙でSNSが利用される怖さがよく分かった気がする。

知らず知らず見ていた情報は、誰かによって操作されているのかもしれない。

 

今後、目にする情報にもっと意識を向けようと思いました。

 

 

 



260

今はそういう時代じゃない

 

2024年10月3日 

女性も自分の仕事に集中できる環境が大切

労働者不足で、中小企業の社長はあらゆる手で人材確保に努めている。

 

「募集しても来ないんだよね・・・。」

 

この言葉は、本当にあちこちと聞く。

そんな状況で、この会社の社長さんは新たに掃除専門の人を会社の近所で雇ったという。

 

今までは社内掃除は、女性の事務員の人にお願いしていたという。

しかし、もうそういう時代ではない。

「女性=雑用係」という考え方をしてはいけないと仰っていた。

だから新たに掃除の人を雇い、

女性も自分の仕事に集中できる環境が大切ということだった。

 

社長自ら考え方が変えていかれました。

 

私も女性だから、よくわかる。

ものづくりの世界は本当に女性が少ない。

 

これは「ものづくり=男性の仕事」という価値観もある。

難易度の高い技術になればなるほど、専門的知識が求められる。

ゆえに必然と男性が多くなってしまう。

 

でも時代とともに少しずつ変わってきています。

 

 



ものづくりで学んだこと