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どんな製品でも賞を頂けると箔が付き、信用力と宣伝効果が倍増。
新製品、開発製品はどんどんコンペに応募する機会があったら応募した方が良いと思います。
弊社も試しに応募してみたところ、たまたま賞を戴くことが出来ました。そして賞を戴いたからこそ分かったこと。
受賞すると、「見えない信用力」がつくということ。
実際専門の方が審査されているので、製品の信用力は会社の信用力にもつながることも有ります。
そして製品内容もネット上で公開して頂けるので検索される機会も多くなります。
中には受賞理由も書いて頂けますのでPR効果にも繋がります。
まずは挑戦してみよう。
コンペで入賞するメリット
社長以外の営業マンがいない!?
技術的な中小企業ほど、営業マンが社長しかいないという会社があります。弊社も同じ。
やはり設備や技術に資金投入しているので、社長自ら営業するしかない。営業を軽視しているわけではないが、正直余裕がない。だからこういう状況も 伝えたいと思いました。
弊社は、営業マンの代わりにHPやカタログ、動画には力を入れています。
見栄えは一流ではないかもしれないけど、製品の詳細説明と動画には力を入れています。
製品がバージョンアップしたら、即対応し、変更する。
カタログ・HP・映像の更新は、とても重要。
不思議と、更新すれば勝手に営業してくれる印象があります。必ず反応があります。
だからこういうHPでも少しでもお役に立てればいいなぁと思っています。
名無しの製品が結構多い?
ある企業では、開発時は製品名(愛称)を付けてから開発するといいます。
最初はその意味が分からなかったですが、実際名前を付けて開発するとその本質が見えてきます。
名前がある方が思入れも強くなるので、チームの開発意欲が高まります。
開発意欲が高まれば、困難な壁も超えやすくなり、営業もしやすくなります。
開発製品で名無し製品は結構多いと思います。
また早い段階で商標登録もお勧めします。
商標登録は、特許よりハードルがぐんと下がりますので簡単です。
東京都知的財産総合センターを利用すれば無料相談が受けられます。
市場に認知されるまえに取得することをお勧めします。
製品写真を残すことで、自社の良さ・強みを共有でき、後からでもカタログにできる。
私が数社のカタログ制作をして一番困ったこと。各社共通して言えること。
製品の写真がない・・・。( ;∀;)
しかも、
・その製品は納品して手元にない・・・
・他の装置に転用した・・・
・秘密保持契約で見せられない・・・ などなど。
おまけに製品内容は、めちゃくちゃ説明が難しい。
そんな状態で「カタログを作ってほしい」といわれても、困ります!!(泣)
ある会社でのこと。
「御社の強みは何ですか?」と質問しました。
「・・・・分からない。色々して来たけれど・・・」
「それでは、今までの製品写真とかありますか?そこから強みを見つけましょう!」
「・・・写真が無い。」
「・・・。。。」
そして、後日探してもらって、何とか写真を提出して頂きました。
担当者は「過去にこんな仕事もしたんだ・・」と再認識していました。
受注して納品しておしまい!!という会社もまだまだあります。
特注であればあるほど、絶対残して欲しい。気づいていない技術が隠されているから。
過去の製品を見ることで、会社の強みが見えますし、担当同士の共有も出来ます。
スマホで簡単にとれますが、出来ればデジカメで残して頂けると後からカタログ等に活用できます。
秘密保持契約で公開できなくても、製品写真は撮っておいてください!!
製品写真を残すメリット
新素材、新加工方法、新測定方法が求められる
情報量が多くなればなるほど、新素材、新方式が重要になり、求められてくると思います。
そうなると今までの方法が通用しなく、あらゆる分野で新製品、新素材、新方式が求められるようになります。と同時に、新分野への開拓をしなければいけないですが、業界の標準にならなければ、最終的には販売にはつながりません。
ここから下記は、弊社社長の言葉。
業界スタンダード。モノ作るする立場からするとこれは誰でも憧れます。
理由は簡単。宣伝や営業しなくても評判で売れるからです。
しかしそこまでの道のりは険しく遠いです。
先ずは沢山売れなければスタンダードにはなり得ません。
しかも他社に比べ評価も良くなければ、です。
これはどの業界の商品でも同じです。
条件を列記してみましょう。
1)先ずそもそもニーズがある
2)それに答えられる性能を有する事
3)信頼性がある(壊れにくくサポート体制もしっかりしてる)
4)値段も買いやすい(安いという意味ではありません)
ここまでは基本中の基本。そしてこれが一番重要。
◆沢山の方が使っている実績がある。
これが大事です。しかしここまで到達するには膨大な開発費と
長い時間が必要です。従って大半の会社はここまで到達出来ずに
良いモノが出来ても日の目を見れずに埋もれて行きます。
私はある測定機を業界スタンダードに仕上げた経験があります。
戦略と言っても良いかも知れません。無名装置を大手企業に使って
頂く戦法です。分かり易く言えば広告・PR方法・説明資料作成等の
営業手法です。
スタンダードは確かにありがたい。黙ってても売れる。
人数の少ない企業が目指す理由はそれです。
世の中は分担制になっている。
弊社は設計者、加工、組立のすべてを外注に委託しています。
それでも開発や製品化ができます。
大事なのは、お客様の要望をどのように取り入れ、具現化するということ。
使いやすさ、正確さ、再現性・・・・など、細かい要望をお客様と話すことが重要と思いました。
そして世の中は、企画、設計、加工、組立・・・が分担制になっていると思いました。
だから小さい会社でも役割はありますし、どんなものでも開発や製品化もできると思いました。
また設計者も丸投げされるよりは、どうしたいか言ってくれる方が設計しやすいこともあります。
その上で設計者はより良い方法を一緒に考えてくれます。
全ての工程を自分でしようとするのではなく、みんなで知恵を出して良い方向に導く。
そんなことを感じました。
研削中は高温になる為、温度を下げなければいけない。
これも知らなかったことの一つ。
加工中は何となく温度が高いだろう・・・という認識でいました。
思ったより高温だった!!
※ここは職人さんが詳しい。(私はよくわかりません)
このため、様々な問題が起こってくる。
1.高温による加工物の変形、精度への影響
2.高温による研磨剤への影響
3.高温により治工具への影響
4.切り屑へ引火し、発火や爆発の恐れ
つまり、温度の上昇を抑えなければいけない。
また職人さんの凄いところは、こうした知識や経験できちんとコントロールできるところ。
毎日が安全で仕事が出来ているのは当たり前のようで当たり前ではないのですね。
※このタイトルで、閲覧者の方から補足を頂いたので下記をを追加しました。
『加工中の「研削液」に求められる働きとは?PART2』
『研削液と研磨剤の違いについて』
管理人:こういうのって、有難いなぁ。自分の見たことには限界がありますもん。
研削液の役割は、高温を冷却させるだけではない!?
ここは、閲覧者に補足して頂きました。ありがとう!!
ほんと、奥が深いなぁ・・。
研削液の役割とは?
潤滑性を高めるということは、
加工物と治工具や砥石の潤滑性を上げ、研削抵抗を抑えるということ。
このことが熱の冷却にもつながるのだけど、その他に錆を抑え、切り屑や砥粒の破片の付着を防ぐ。
錆や切り屑は、切れ味や寿命(加工品や治具等)に影響を与える。
ここで、重要なのが研削液の選び方。
この選び方や使い方を間違えると、加工効率や加工物の品質等に影響を与える。
研削液は沢山種類あるが、選ぶポイントとして何を優先にするかで変わってくる。
「冷却優先」か「潤滑性優先」かで違うという。
たぶん、こういうところは、加工素材が影響してくるんだろうな・・。
加工というのは、豊富な知識がないと品質・安全性が保てない。
研削液だけでも、「ものづくりの奥深さ」が感じられます!
研削液と研磨剤は役割がちがう!?
おっとぉ。
ここは、かなり専門的で難しい所でした。
ということで、閲覧者の言葉をそのまま引用させて頂きます。
※閲覧者も間違っていたら修正します!と言っていました。
閲覧者の学び
研削液と研磨材・剤(遊離砥粒)、自分はザックリ下記のように理解してます。
・「研削液」は砥石(固定砥粒)、刃物(バイト)を使用した加工で使われることが多い
(工具に研削能力があるといいますか)
・「研磨材・剤」は加工物とポリッシャー(工具)との間で研削研磨を担う液体
参考URL
研削液
https://www.toishi.info/faq/question-two/kensakueki.html
遊離砥粒(研磨材)
https://www.kensaku-kenma.com/kisochishiki/fixed-and-slurry
研削液の大きな分類としては、水溶性と不水溶性、加工する材質、工場の洗浄設備等によって選定されていると思います。冷却、潤滑、防錆、洗浄性等が求められるようです。
それぞれ、製品寸法、外観(研削面)、工具寿命、設備寿命、工場環境に影響してくる部分のようです。
ここで、管理人から閲覧者へ質問してみました。
Q. 研削液と研磨剤の違いで、粗削りの段階は「研削液」?
そして、表面の粗さの精度を上げていくと「研磨剤」に変わっていくのですか?
A. 線引きが難しい質問です。
補足
金属加工、レンズ加工ともに素材を削る、磨くための工具を必ず使用する、その工具自体に削る、磨く能力が有るか否かで研削液と研磨剤を使い分けると考えていいと思います。
例えば、
ドリル、ネジきりのタップ、エンドミル、ダイヤモンドバイト、焼結砥石、電着砥石は、削る、磨く能力が有る工具なので「研削液」を使います。
バフ、ウレタンシート、スエード、不織布等は素材自体に削る、磨く能力がほぼ無い工具なので、「研磨剤(スラリー)」を使います。
求める表面粗さと加工する製品素材での使い分けもあります。
特に鏡面仕上げ等では多くの場合が研磨剤を使うはず。
線引きが本当にややこしい所だと思います。
「高い精度」と同時に求められているのは「耐久性と再現性」
メイドインジャパンの凄い所は、繰り返しても故障し難いこと。
どの分野でも必ず、高い精度の他に繰り返しの検査が行われている。
それが、耐久性と再現性。
※ほかにも沢山あると思うけれど、気が付いた点。
何度試しても壊れない、同じ値になる。これは必須条件の一つ。
もしこの条件が満たさなければ、素材から見直さなくてはいけない。
結果、素材開発が重要になってくる。
素材開発会社は、お客様から厳しい要望があるんだろうな・・・と容易に想像できます。
本当に部品1個の不良品でも全体に響く。ミクロンの世界では、不良品1個が命取りになります。
こういうところからも、「ものづくり」の奥深さが感じられます。
販路はそれぞれあるので、特徴を理解しよう。
製造メーカーもしくは代理店の立場によってメリットは違うと思います。
また、利益と人件費、管理とのバランスもあるのでどれが良いかは会社規模、製品による気がします。
メーカー直販の特徴
専属代理店の特徴
複数代理店の特徴
この特徴が正しいかどうかはよく分からないけれど、こんな感じを受けました。
設計力は、経験と知識が融合した発想力?
設計の世界はよくわからないけれど、何人か見て感じたことは
おなじ設計依頼しても、多分出来上がる設計図は違う。
その人の特徴(経験と知識)がよく現れると思う。
例えば家の設計図で考えると
・出来上がった空間を大事にするのか、
・地震に強い家にするのか、
・使いやすい間取りにするのか・・・、
設計図には、
設計者の得意分野が自然と盛り込まれる。クセですね!(笑)
木材の知識豊富、デザインの知識が豊富、空間認識力・・・などなど。
ただ共通して言えるのが、設計者は誰よりも完成イメージ(発想力)が出来ていないと作れない。
そして、どう依頼者の難題に応えるのか・・・、
また問題が起きれば設計を変更、そして変更部分で別の問題発生・・・。
設計は全ての土台。
プレッシャーは計り知れないと思っています。
私は設計者の方々をものづくりの「影の立役者」と思っています。
あらゆる知識と経験がないと設計できないですもの・・・。
これからも頑張ってください。
応援しています。
ものづくりで学んだこと