「ものづくり」から学んだこと・感じたこと

CONTENTS


NO. 131~140

131.  「再定義」はあちこちで起きている?

132.  言うのは「タダ!!」  ー壁を突破する姿勢ー

133.  「直列と並列」つなぎ  ー処理能力に影響を与えるー

134.   合理的な考えの欠点とは?  ーリスクと安全ー

135.   やっぱり合理的って・・・・どうなの?

136.   「合理的」の良さを考えてみる。  ー3つの特徴 ー

137.  たまには、銀行のお話。 ー 融資と役員報酬 ー

138. 「技術の伝承と経済構造」を考えてみた。

139.  市場開拓でぶつかる関門  ー 旧製品 対 新製品 ー

140.  合理的と非合理的で発見。 ー 再出発と再定義 ー



131

「再定義」はあちこちで起きている?

 

2022年12月6日 

化学の世界や数学の世界でも再定義が起きている。

しばらく「ものづくりとデザイン」の話が続きました。

そろそろ違う話題に変えたいので、デザイン関係の学びは新ページを作ることにしました~。

空いた時間にゆっくり書いていきたいと思いますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。

 

新ページ→「ものづくりとデザイン」

 

さて、前回「再定義」や「リ・デザイン」について書きましたが、

実は「再定義」は日常であちこち起こっていることに気が付きました。

その一つは、化学の世界の化学反応。結合や分解、再結合はあちこちで起こっています。

そして再結合した物質は性質が変わります。例えば水素と酸素が結合すれば「水」という違うものが出来ます。ということで、化学反応の再結合を「再定義」のイメージとしては捉えて頂ければと思います。

 

そして、もう一つ。

図形の世界でも「再定義」が起こっていることに気が付きました。

ニュートン雑誌の最新号2022年12月号に掲載

 

正方形は、正三角形に組みかえられる。さらにどんな形にでも出来る。(ボヤイの定理)

 

ハサミで切って並べなおせば、どんな形にもなる。

どんな形の多角形も、ハサミで数個のピースを分解して並べかえれば、面積の等しい任意の多角形に出来る。

 

正方形  →  正三角形

正方形  →  正五角形

正方形  →  正六角形

正方形  →  正七角形

正方形  →  正八角形  

 

 

ボヤイの定理

正方形は、正多角形に限らず、面積が同じならばどんな形の多角形に並べかえることが出来る。さらに、元となる図形は正方形に限らずあらゆる多角形でも成り立つ。つまり、「あらゆる形の多角形は、直線で有限回分割することで、面積の等しい任意の多角形に並べかえることができる。」

 

お、驚いた~~!!

図形、つまり数学の世界でも「再定義」が起こっている!!

図形が正四角形から正三角形に変われば性質は別物。

つまり数学で「再定義」が起こっているのなら、物理の世界で見えないところで頻繁に起こっているんだあ!!

想像力が更に膨らむ~~。(*^▽^*)

 

ここで大事なことは、

日常では、頻繁にあちこちで結合→分解→再結合(再定義)が起こっている事。

そして「再定義」は性質が変わり、イノベーションのもとが生まれる。

このことに意識を向けておくことで、時代の波に乗れるのかも・・・・しれない。

 

大事なことだったので、メモメモ( ..)φしました。

 



132

言うのは「タダ!!」  ー壁を突破する姿勢ー

 

2022年12月10日 

「タダ!」という魔法言葉で、周りを巻き込んでいく

ほぼ同じタイミングで、別の方々から

「言うのはタダ!」

「思うのはタダ!」

 

という言葉を頂いた。

思わず、プププ( ´艸`)と笑ってしまった。

どちらも男性の方。

 

仕事で自分たちに願いを叶えようとする人たちのエネルギーはすごい。

「タダ!!」と言う魔法の言葉で何かを引き寄せようとしている。

無理難題の要望を伝えても、協力会社が出来るのかは分からない。

でもとりあえず口に出せば一歩前進し、良いものが作れることに賭けている。

 

実際、協力会社は要望のメモを取っている・・・。

 

こういう姿勢が人に伝わり、周りを巻き込んでいく。

「なんとかしましょうか・・・」となるんだなぁ・・・と思いました。

無理でも、その壁を突破しようとする意志が重要。

 

こういう人たちって、言い続ける特徴を持っています。

こういう取り組み姿勢も大切なことと思いました。

 

ここに書くのもタダ!!(*^▽^*)

 



133

「直列と並列」つなぎ  ー処理能力に影響を与えるー

 

2022年12月14日 

直列にするか並列にするかは状況よる

全く意識していなかったことだけど、

実は重要なのかな?と思ったのことが「直列と並列」。

 

直列と並列は、小学校の時に電球を使って電流と電圧の実験以来考えたことがない。

「直列つなぎ」と「並列つなぎ」

電気回路設計している人は、当たり前のことと思う。なんてことない。

そう。なんてことない・・・・。そう思っていた。

だけど社会をよ~くみると、「直列と並列」は沢山発見できる。

 

例えば、道路。

道路や高速道路は1車線(直列)になったり3車線(並列)になったり複雑だ。

他には、電話の問い合わせ。

直通電話(直列)だったり、コールセンターによるアナウンスの案内振り分け(並列)。

 

他には、会社の組織形態とか独裁主義と民主主義。これも一種の直列と並列ではないかな?

このように「直列と並列」の解釈はやや強引だけれども、メリット・デメリットもそれぞれ。

状況に応じて、機能しやすい方が採用されていると思っても過言ではないと思う。

 

今回、「直列と並列」に気が付いたきっかけはあるセミナーだった。

AIを搭載したパソコンで、直列か並列かで解析スピードが違うことを聞いた。

素人の私には、「え?え?AIなのにつなぎ方で解析に時間差が生まれるの?」って思った。

AIを搭載したとき、直列つなぎの方が遅くなることを知った。2台以上のPCで並列処理を行うことで装置全体として解析スピードが速くなる。これにはプログラム処理も関わってくる。

AIだから解析スピードは関係ないと思っていた人は私以外でも沢山いると思う。

 

参考サイト

並列処理技術でコンピュータはもっともっと速くなる —本格的なマルチプロセッサ時代の幕開け— | サイエンス&テクノロジー | 研究・社会連携 | 京都産業大学 (kyoto-su.ac.jp)

 

よ~く考えると

管理人はパソコンの起動やネットが遅くなるのはすごく気になる。

そうなると解析処理スピードはとても重要。パソコンを購入するときはいつも数年先を想定しスピードが遅くなりにくいものを選ぶ。

そのためにCPU、グラフィックボード、メモリの容量は多少気にする。

この判断を間違えて購入すると、作業効率が悪くなる。

 

だから「直列と並列」も侮れないと思う。

 

 



134

合理的な考えの欠点とは?  ーリスクと安全ー

 

2022年12月18日 

表面化する前に動くことが大切!?

 

「具体的に見えてこないとと、人は動かないよ。」

そう、この言葉通り人は具体的に見えてこない限り動かない。

 

管理人は、なるべく早く動こうとしてしまう癖がある。

だけど空回りすることも珍しくない。( ;∀;)

 

企業は基本的に無駄を省き「合理性」を重視し売上を拡大させる。

「合理的」は最大と最短を意識し効率化とリスク回避のため具体的に見えて来てから動く。

つまり合理的に裏には同時にリスク回避の意味も含まれている。

弊社の社長に動いてもらう時も同じことが起こる。

だから見えてくるまであれこれと色々説明したりする。ひと苦労。。

 

この時感じるのですが、表面化していない時に動くことは本当にリスクなのでしょうか?

リスクと安全の境目は何だろう?と思う。

 

時々ですが、データ解析でも同じことを感じるときがある。

例えば、スーパー販売数をデータ化するとする。

データ化すると、人気商品は数値として大きく現れてくる。

A商品:月間売上数 100個

B商品:月間売上数  32個

C商品:月間売上数   2個

 

こうなると、A商品は売上拡大の為さらに集中強化される。

対して、C商品は販売不振から品揃えから削除される。

 

こういう方針はよくあること。

だけど売れている商品だけに集中し品揃えをしていると、

売上は一時的に伸びますが、なぜか店全体としては面白くない・・・。魅力が少なくなる。

また廃棄商品を極力減らし、効率的かつ合理的な販売方法や仕組みはなぜか店の特徴が消え、面白くなくなる。

更に人気商品がどこでも購入できるとなれば、その店で購入する必要なく最後は価格競争になりうる。

価格競争になると体力勝負。できれば企業にとって避けたいリスクの一つ。

これって、長い目で見たときに大きなリスクになるのでは?と思うようになりました。

かといってC商品ばかりあると、ロスの元になる。経費の無駄になる。

 

さてさて、そうなるとどうするか・・・。

C商品の可能性をどこまで引き出し売上を拡大させるかが重要なミッションになる。

しかしC商品の魅力は、販売数というデータからは見えない。

だから、表面化する前に動く必要があるのです。もちろん失敗の可能性もある。

 

 

表面化したデータの数値により、人は行動を起こす。

だけど数値の小さなものには、その反応が大きくなるまで動かない。

しかし大きくなったときに動いては、すでの遅いのではないのかな? 

 

だから合理的のリスクと安全の境目って難しいなぁと思います。

 



135

やっぱり合理的って・・・・どうなの?

 

2022年12月22日 

スーパーでの合理的戦略とは?

前回、「合理的な考えの欠点とは?」で魅力が無くなるということを書きました。

今日も、そんなことを痛感しました。

書いてもいいかな?なんて思ったりもするけれど、正直に書きたいなぁと思いました。

 

それは、今日スーパーで買い物をしていた時の事。

会社帰り、買い物をするためいつもの近所の小さなスーパーに立ち寄った。

急速な物価上昇で、スーパーの価格も高くなったと本当に感じる。これは、しょうがない。。

店内で今日の晩御飯を何にしようかな?と考えながら商品をみて歩いていると・・・。

今までの定番商品のパッケージが変わっている。

 

「ん?」

「・・・・、ついにここでも、〇社のプライベートブランド商品を取り扱うようになった。」

「ここのスーパーはそんなに有名なスーパーではないのに・・・」

 

実は、商品にはナショナルブランドとプライベートブランドの2つがある。

その違いとは何か?

ナショナルブランド(NB)はメーカーが生産した商品で、対して、プライベートブランド(PB)とはスーパーやデパードが独自の企画販売しオリジナルブランドとして商品化したもの。プライベートブランドは、ナショナルブランドより低価格になる傾向があり大量生産や仕入・発注が可能。管理もしやすい。つまり「合理的」に大量生産から大量販売が可能。また低価格が故、NB商品より若干品質も低下する傾向がある。

 

実は管理人は、業界トップクラスの大手小売店の社員として7年ほど勤務したことがある。だからPB商品は馴染みが深い。当時、社長の方針でNB商品からPB商品強化の方針を打ち出されていた。最初は規模が小さかったPB商品群は、利益と知名度を上げるためどんどん陳列棚が拡大されていった。そういう指示が本社から出ていた。同時に今まで陳列されていた様々なNB商品群は縮小されていった。会社の方針だったからしょうがなかったけど、内心は、お店として魅力が低下する・・・とよく思っていた。

 

それから20年近く経つ現在、当時大手小売店にだけ販売されていたPB商品は、近所の小さなスーパーにも陳列されるようになった。ここで気づいて欲しいことは、PB商品が並ぶことは別の意味も含んでいる。それは、近所のスーパーが大手小売店に買収されたことを意味する。

 

「だんだんPB商品が拡大していったなぁ・・・」(管理人の心の声)

以前からこのように感じていたけれど、

「こんな小さなスーパーにまで及んできた(買収された)・・・」と今日は感じた。

 

 

更にインフレがPB商品の拡大販売を加速化させているのを実感する。

 

「正直、がっかりした・・・・」

 

大手小売店で勤務していたから、近所のスーパーの方針も良く理解できる。

インフレに対応するには少しでも合理的に仕入れ価格を抑えたい。。その気持ちは分かる。

だけど、だんだんつまらない店が増えて来たなぁ・・・と感じる。

 

管理人は女性だから色んなスーパーに行きます。

そうすると活気がある店とそうでない店の違いがよく分かります。

活気のある店は、鮮度や色んなNB商品を取り扱う。だけど活気のない店は「合理的な」PB商品が必然と多くなる。

大手企業に買収された力の弱いスーパーはその後陳列される商品ががらりと変わる。買収した企業の方針に従わざるを得ない。取扱う商品は消費者の為というよりは買収した企業の合理的な方法で陳列される。その変化は陳列商品だけでなく、発注方法から販売方法まで変わって来る。つまり、小さなスーパーならではの魅力が消えていく・・・。

 

またPBを企画した大手小売店は、買収した企業でもちゃんと親会社が利益を得られる仕組みが作られている。その一つがPB商品の販売戦略。小さなスーパーへ卸すことで親会社の利益確保が出来るようになっている。一般消費者への拡大と子会社に商品を卸すという戦略で・・・。

 

弱肉強食・・・。

近所のスーパーで、そんなことを感じました。

 

 



136

「合理的」の良さを考えてみる。  ー3つの特徴 ー

 

2022年12月26日 

合理的の特徴は、「効率化」「分解する力」「再出発」

前回、「合理的ってどうなの?」と思いながら、やっぱり「合理的」の良さも感じる。

だからここもちゃんと書いておこうって思いました。

 

「合理的」の良さって、何があるだろう?

① 効率が良くなる

② 時間が短縮される

③ 資金が節約ができる

④ 無駄を省き、物事をスマートに分解することが出来る

⑤ 必要と不必要を明確化出来る

⑥ 本質の部分だけ残る

⑦ ①~⑥の結果、再出発が出来る

 

簡単に言えば、効率が上がることで、スマートになり、大切な時間やお金を生む。 

また様々な余分な物事を分解する力もある。分解されると、その本質が見えてくる。

本質が見えると、必要なことが明確化し、リ・スタートつまり再出発ができる。

再出発に節約した時間や資金を投入できる。

 

つまり、

効率化→時間とお金の節約→分解→本質→再出発→時間と資金投入

このサイクルが、「合理的」な最大の利点ではないかな?

 

こうやって考えると、

合理的の良さは、「効率化」だけではないということに気が付く。

もしかしたら本当の良さは、「分解する力」「再出発」する力かもしれない。

よく考えると、「非合理的」は無秩序になりやすい。「魅力さ」「面白さ」は生むが、秩序は乱れる。

そして一度無秩序になると、なかなか手がつけられず、分解することが出来ない。

結果、更なる「無駄」を重ねてしまう。

 

う~ん。(@_@)

 

「合理的」をゆっくり考えたことがなかったなぁ。

特に「分解する力」「再出発」は、とても重要な要素。

こう考えると、「合理的」と「非合理的」はやはり循環させる必要があるのかな?

 

そんなことを思いました。

 

 



137

たまには、銀行のお話。 ー 融資と役員報酬 ー

 

2022年12月30日 

融資の審査でチェックされるところ。

先日、銀行の融資の借り換えの手続きを行いました。

借り換えってよくある話。

 

以前契約した融資がある程度返済しており、そして条件の良い金融商品があった場合、銀行は新提案してくる。

部品不足・納期遅れが発生している状況の中、どこの企業も融資のやりくりはとても重要。

 

今回借り換えした理由に、コロナ感染に伴い板橋区が利子補給をしてくれるという内容だった。

利子補給は一定期間して頂けるので、融資金額にもよりますが数十万~にもの及ぶと思います。

だから融資の際、こういう制度はとても企業にとって有難い。区に対して感謝の気持ちが生まれます。

またこういう金融商品の存在を知らない人も多いかもしれないので、普段から銀行ときちんとお付き合いをしているかが重要と思われます。

 

そして今回コロナの特別融資。コロナ当初の融資とは違って、売上の増減は問わないという内容だった。

以前は、売上幅が一定以上減少している場合に適用されていた。

審査が通ったので、無事に手続きを済ましたとき、銀行の方に質問してみました。

 

(管理人)「今回、コロナ感染特別融資ですが売上の増減は問わない内容でした。」

     「審査が通らなかった企業もあるのですか?」

(銀行員)「あります。」

(管理人)「どうして、審査が通らなかったのですか?」

(銀行員)「会社が社長に対して貸付を行っている場合。」

     「その場合、会社と社長のお財布が混同していることが考えられます。」

     「せっかく会社に融資しても社長の懐や生活費になってしまうのでは意味がないからです。」

 

 

なるほど!!そりぁ~、そうですね!

小さい会社ほど会社と社長の境界線があいまいになっていることが多い。

そしてその会計処理は社長の役員報酬をゼロとして費用計上せず、必要な時に貸付金として計上する。

資金に苦しい時ほど、これは日常的に行われやすい。だから銀行は普段の資金の流れをチェックする。

 

この話について調べたところ、他のサイトにも、同様の内容が書かれていました。特に、ベンチャーやスタートアップでは起こりやすい状況と思います。

 

なぜ役員報酬ゼロにするのか?

①会社に出来る限りお金を残したい

②社会保険料の節約

③個人の所得税を抑えたい。

 

まず役員報酬の基本原則は、年度の途中で変更出来ない。

そのため会社が安定するまで、社長は出来る限り会社にお金を残したい。

利益が上がってなくても費用は発生する。だから社長の役員報酬は出来る限り発生させたくない。

そして社会保険料と個人の所得税。これもとても負担が大きい。だから役員報酬を減らすことで、両方節約。

 

これらを可能にした会計処理が、役員報酬ゼロ。

ただ無理した会計処理は、必ずどこかへしわ寄せがいく。

銀行はそのことをちゃんと見抜いています。

 

ということで、

今日は銀行と会計のお勉強でしたぁ!!メモメモ。

 

 



138

「技術の伝承と経済構造」を考えてみた。

 

2023年1月2日 

 

明けましておめでとうございます。本年度も宜しくお願い致します。

今年も自分ペースで無理せず気楽に記事を書いていこうと思います。

 

中小企業の技術伝承と終身雇用

少し前に気になったお話。

今日は、結論は分からないけれど考えてみたい内容。

「技術の伝承と経済構造。」

 

日本は長年に渡り職人が技術や技能を守って伝承してきました。

しかし時代の変化に伴いその伝承は難しくなってきた。

その理由は環境や価値観の変化、高齢化、少子化、自動化等様々だ。

 

先日、ある中小企業の社長が言っていた。

「技術の伝承に必要なのは、終身雇用です。」

 

とてもリアルで深いお言葉と思った。その背景も理解できた。

しかし同時に、今後終身雇用の時代は終わる。その可能性は高い。

実際、この方の意見とは真逆の流れが起こっている。企業の終身雇用の維持は難しくなり、技術は人に伝承させるのではなくAIを含む映像や解析など科学技術を用いその伝承を望んでいる。

少なくとも大企業はそのような動きを始めている。自動化というシステムで。

自動化に求められているのは、「誰が行っても同じように生産」出来ること。職人による技術差の個体差は避けたい。

開発の打ち合わせで何度も何度も聞いたセリフ。

 

今は新時代に向けて過渡期である。

その背景の1つに、エネルギーの大転換が起こっている。

この大転換に向けて、意見が2つに分かれているのを肌で感じる。

中小企業の一部では時代と逆行する形で終身雇用を望んでいる。

技術伝承できなければ、企業が存続しないからかもしれない。

対して、大企業は豊富な開発力と資金力で科学技術による伝承を望んでいる。

 

こうなると、終身雇用を望んでいる中小企業は存続が危ういことを強く感じる。

ホリエモンもユーチューブ等で警告している。国民の9割が失業するって。

その意味を整理して考えると、こういうことなんだと思った。大企業が科学技術による伝承を行うから、今まで大企業の下請けだった中小企業が倒産することの意味を含んでいる。日本の企業の9割以上が中小企業と言われている。

 こうやって考えると技術と経済構造は密接な関係であるということが理解できる。

そして問題解決には一筋縄ではいかない。

 

管理人は何もできないけれど、とりあえず課題として考えてみたいと思いました。

考えるところから何かが生まれるかもしれないですから~!

 

 



139

市場開拓でぶつかる関門  ー 旧製品 対 新製品 ー

 

2023年1月6日 

市場開拓では、既存製品と相関性が取れないと次に進めない。

以前も同様の内容どこかで書いたような気がするけど・・・、

製品の市場開拓をするときに感じること。

 

新製品を売り込む際、ほとんどの場合、企業では既存の旧製品が使われている。

その既存製品で特に問題が起こっていない場合、新製品の売り込みはよりハードルが上がる。

従来の既存製品で問題点があり不満が大きい場合は話は聞いてもらいやすいが、

そうでない場合は、「間に合っています」と断れられる。(>_<)

当然ですね。

 

それでも新技術に興味あったり情報収集をしたい人に巡り会えれば、製品説明の機会が生まれる。

その時に既存製品と新製品の対決が行われる。

特にものづくりの加工や生産に関わる機械の場合、既存製品と新製品の加工精度の相関性が必ず問われるところ。

しかも企業によって信頼している理論が違う場合があるから、納得してもらうには現物の相関性の比較しかない。

これが第一関門のように気がする。

第二関門は、価格。価格って、ほんと難しい。

技術の高さが分かる人に出会えれば「その価格は当然」と思って頂けますが、そうでないと「とにかく安く・・・」と言われる。しょうがないけれど、原価割れするような価格帯を求められたら難しいですよね・・・。

相関性と価格が納得できれば次のステップに進めるが、そうでなければここで終わり。

 

さて運よく次のステップに進められたら、第三関門。

次に求めてくるのが生産性や加工時間。それと使いやすさなど機能性。

ここでカスタマイズがどこまで可能かが重要になってくる。

 

カスタマイズって、メーカー側にとって結構負担が大きい。場合によっては、設計が大幅に変更しなくてはいけない。

だから対応しない企業もしばしばある。1社1社すべてにカスタマイズすると、メーカーは利益が取りにくくなる。

ここでメーカーは悩む。

カスタマイズをして売上を取りに行くのか、「カスタマイズを対応しません」という姿勢を貫くのか・・・。

カスタマイズって、結構メーカーを苦しめる問題でもあります。

 

これらの壁を越えて、少しずつ市場開拓が出来ます。

 

なんとなく、書きたかった内容でした。

 

 

 



140

合理的と非合理的で発見。 ー 再出発と再定義 ー

 

2022年1月10日 

合理的は再出発を生み、非合理的は再定義を生む

少し前に書いていたお話の「合理的」。その続きで気が付いたことがあった。

最近、合理的や非合理的を考えることが多く、街中を見渡すと色々発見できる。

 

車で走っていると、合理的に建設されたマンションや建売住宅の数々。

合理的に作られたショッピングセンター、店舗、レストラン、商品・・・・

合理的を追求しているにも関わらず、人手不足で列に並ぶ沢山の人たち・・・。

よく見ると、同じような建物、構造、店舗、商品があちこちで発見できると感じた。

大きな視点で見ると、合理的は同じ傾向になってしまい、個性がなくなるのかな?という疑問が湧いた。

ということは、真逆の非合理的は個性を生むものなんだと分かった。

 

う~ん、これは面白い!!と思い、自分なりもう少し考えてみた。

 

合理的は、分析することで傾向や特徴を掴み、作業効率を上げ無駄を省く。

→その結果生まれるものは、「同じ傾向」という特徴。

→同じ傾向だからこそ「時間」「お金」が節約できる。

→節約した「時間」「お金」で、「再投資や再出発」を可能にする。

 

対して、非合理的は、無秩序でバラバラな状態。統一感が生まれにくい。

→その結果生まれるものは、「創造性」「独創性」という特徴。

→創造性があるからこそ、「変化」が生まれやすい

→この変化は、「既存の古いもの」と「新しいもの」が結びつけ「再定義」という新しいものを生む力がある。

 

 

つまり、合理的は再出発を生み、非合理的は再定義を生むことに気が付いた。

再出発と再定義は、どちらも「再」はつくもののまったく違う性質だ。

そしてこの2つがあるからこそ、世の中は循環しながら進化し、再定義と再出発が一定間隔で起こっている。

 

う~ん、面白い所に気が付いた~~!!(*^▽^*)

 

 



ものづくりで学んだこと