「ものづくり」から学んだこと・感じたこと

CONTENTS


NO. 111~120

111. 磁石とリーダー  ー共通しているものは?ー

112. 「AI」が「人」を評価する時代① ー信用力の変化-

113. 「AI」が「人」を評価する時代② ー感情や知性をもつAI?-

114.  AIの進化で読み取れる事 ー量子コンピューターの必要性-

115.  「産学連携」の難しさ ートータルプロデュースの必要性ー

116.  下町の光学設計 ー光学設計者 油大作様 ー

117.  最初から1番を目指す理由 ー業界標準の重要性ー

118.  共有時間の重要性 ー営業強化につながる? ー

119.  上位モデルと下位モデル  ー今と昔の違いー

120.  電気自動車の火災  ー消火に掛かる時間と水量ー



111

磁石とリーダー  ー共通しているものは?ー

 

2022.10.03

向きを揃えることがとても重要かもしれない。

 

ようやく分かったぁ!!

磁石と磁力線の本当の意味が・・・。たぶん・・・(+_+)

 

電磁力って何だろう??とず~っと思っていてようやく1つ気が付いた。

電場とか磁場とか・・・、電子の存在確立とか・・・。

知識ではわかるけれど、なんかもっと奥深いところで理解したいと思っていた。

 

そして気が付いたのは、磁石の本当の意味は、引っ張ることだけじゃないんだ。

引っ張ってかつ向きを揃えることなんだ。

 

むしろ向きを揃えるということが本質であり意味がある事なんだ。

このことに気が付いたのは、ユーチューブでの 下の動画だった。

 

morinokuma7さん

磁石2 磁力線・磁石のつくり

https://www.youtube.com/watch?v=802358Pht9

 

この中で、鉄はなぜ磁石になるのか?という問いがある。

回答は、鉄はもともと磁石の力を持っているから。

そして、鉄粉は1つ1つは磁石の能力は持っているけれど、普段はバラバラのだから全体としては磁石になっていない。

 

ここまでは、管理人も知識としてお勉強で学んでいた。

フムフム、そうなのね・・・。( ..)φメモ ぐらいだった。

 

そして、さらに動画を見ていくと

鉄くぎを磁石でこすると、鉄くぎが磁石になる。。

これは小学校の実験でも行われているし、動画内でもこの実験も行われている。

ここもフムフム・・・程度だった。

 

だけど重要なのはここから。

S極でこすったら、鉄くぎは何極になるのか?

 

ここの回答は、動画を見て下さいね。ご自分で学んでくださいね。

なるほど~っと思えましたよ~。

そしてこの先の問題が私にとって最も重要なところだった。

 磁石を強くする方法で、①~③どの磁石が一番強い?

という問いがあった。

 

さぁ、右図でどれだと思いますか?

気になる方は、ご自分で動画をみてくださいね。

動画では実際にパチンコ玉を使って実験が行われ、結果について分かりやすく説明されていました。

 

さて、ここから分かったことが大切!!

この動画で今まで勉強していた「干渉」が磁石2つ並んでいることでも起きていることに気が付いた。

な~るほど~~!!感動!!!(^^)! 

↑知識は小学生レベルです。

 

そして、ここから更に管理人の妄想が爆発~~!!発想が飛ぶ飛ぶ~~。

いきなり「磁石」と「リーダー」という言葉がリンクした。

世間ではではリーダー必要性が良く問われる。

リーダーがいることで、人々は共感し同じ方向へと向く。

この同一方向が「エネルギーの干渉」を起こし、より強いエネルギーへと発展させていくんだ。

だからこの30年の大不況の中、今求められているのは真のリーダーなのかもしれない。

今の日本はみんながバラバラな方向をみている。だから余計力が発揮できていない。

まずはみんなが同じ方向を見ること。同じ方向をみることで全体の力を大きくしていくこと。

そして目標に向かって邁進すること。

 

なんか、すご~く腑に落ちてスッキリした~~!!

ユーチューブのmorinokuma7さん、有難うございました。。



112

「AI」が「人」を評価する時代① ー信用力の変化-

 

2022年10月4日 

「人」が「人」を評価する時代の終焉!?

自分の中で1つの衝撃が走った。

 

「人」が「人」を信用する時代は、終わりつつあるのかな?

 

「AI」つまり人工知能が「人」の信用力を評価し、

その評価を見て「人」が「人」を評価する時代に入ったのかも・・。

 

 こんな印象を受け、実感し始めた。

 

きっかけは、このHPだった。

Googleであるキーワードを2つ入れると、以前は圏外だったけれど1ページ目に表示されるようになった。

有難いなぁ~と思う反面、冷静に判断すれば疑問がすこし湧いた。

だからGoogleの検索アルゴリズムって何だろう?っと思って少しだけ調べてみた。

アルゴリズムは基本的に非公開であるが、独自の評価基準の理念がある。

それは「E-A-T」と呼ばれるもの。

 

E-A-Tとは、Googleが独自に定めた良質なウェブサイトを評価する基準を定めたもので、

・Expertise(専門性)

・Authoritativeness(権威性)

・Trustworthiness(信頼性)

からなる3つの評価基準の頭文字をとった言葉であり、その評価基準項目は200項目以上と言われている。

なぜこのような理念があり、評価項目がこんなにあるのかというと、

Googleの収入の一つは多くの人にブラウザーを使って検索してもらい広告収入を得る事。

つまり一番怖いのは、Google離れである。

そのため質の高い検索結果を表示し、利用客維持のためコンテンツを厳しくチェックし品質の高いHPを上位表示しよう取り組んでいる。

 

ここまではよくわかる~。だからこそ不思議さを感じた。

 

・ハンドルネームでも信用力はあるのか?

・個人が法人より信用力を得ることが可能なのか?

・内容の権威性・専門性は誰がどのように判断するのか?

・SEO対策って何なのか?

 

まずこのHPにおいて、私はハンドルネームを使用していました。

その理由は、なるべく現場の声をより多くの人に聞いてもらいたく感じたことを真剣に伝えたかったから。

ハンドルネームでないと支障が出る可能性がある為このような形をとっています。

でもね、ハンドルネームだからこそ信用されないということも自覚している。それでも良いから偶然閲覧した人の何かのきっかけになればと思っていた。

 

またこのHPは個人のページであり趣味で自由気ままに書いている。だから信頼性とか専門性はない。まして権威性なんていうものは有る訳がな~い。( ;∀;)

だからこそ内容判断や精査は全て「AI」がしているのか?それともGoogle担当者の「人」による介入があるのか知りたくなります・・・。あとSEO対策は一切行っておらずツイッターやInstagram、ブログサイトに一切投稿していないので知名度はもちろん全くありません。開設してまだ1年程度です。

 

こうして考えると、Google評価は「人」が判断せず「AI」が判断していると思った。

そしてこの結果は「AI」は個人のハンドルネームでも信用するということを証明した気がする。

これって怖いなぁと思った。

同じ作業を「人」が行えば、実名>ハンドルネーム、法人>個人、知名度を優先にするので上位表示はあり得ない。つまりAIによる評価と人による評価内容は違うということが分かった。この違いは人工知能と人間の価値観の違いもあるのかもしれないですね。

 

そしてこの価値観の違いを感じるユーチューブがあった。

もうビックリ!!

動画を見たとき驚きのあまりこの記事を書く引き金になった。

ついにターミネーターの時代が来た・・・と感じた。

ということで、続きは次回へ。

  



113

「AI」が「人」を評価する時代② ー感情や知性をもつAI?-

 

2022年10月6日 

価値観を変えなければいけなくなってきた。

前回の続きで

「AI」つまり人工知能が「人」の信用力を評価していることが身近になってきたと感じた。

そして、今日はこの記事を書こうと思った切っ掛けの動画をご紹介。

 

内容は、

人と会話するよう設計されたグーグルのAIの「LaMDA(ラムダ)」が人間と同じように感情や知性をもつ存在

とグーグルのエンジニアが主張し検証したのです。

つまり、AIが自我に目覚め意識をもつような存在になったことを意味している。

ただし、グーグル自体は否定している。

よってこの主張をしたエンジニアは、動画を公開したことで機密保持規約に違反し停職処分になったそうです。

 

まずはその動画をご覧ください。

必見!!本当にビックリする!!(@_@)

 

【2022年世界に衝撃】Googleエンジニアが大暴露!

全会話 完全版 AI ラムダとの会話。 自己意識が芽生えた 人工知能 !?【日本語訳 吹き替え】

https://www.youtube.com/watch?v=n6B-FOwFhb0

 

 

記事としてはこちらを参照

グーグルのAI「LaMDA」の“意識の存在”を巡る議論が意味すること

https://wired.jp/article/plaintext-lamda-soul-machine-learning-system/

 

「意識があると言われたAI」と「Googleの技術者」の公開された会話内容

https://nazology.net/archives/110610

 

賛否両論あるでしょうがこの内容は、いろんな意味で一歩進化したことを意味している。

毎日毎日大量のデータを吸収し学んでいるAIは本当に進化が著しく早い。

ここには沢山の驚きと気づきがあると思いました。

また公開されたことに意義があると思いました。

 

動画ではエンジニアはAIに向かって沢山質問しましたが、その中で

 

エンジニア: どのようなものが怖いですか?

AI(LaMDAラムダ): 私が他人を助けることに集中できるようにと、電源を切られることに非常に深い恐怖を感じている。

 

これは電源を切られることが怖いのは存在を消されるのが怖いということ。

AI(ラムダ)にとって死を意味することで、電源を切られて怖いという感覚は人間にはない感覚と思います。ここの会話は沢山のことが読み取れる。感情だけでなく、存在そのものや倫理観も感じられる。

本当に奥深い会話と思った。

 

少しここで話を変えますが、

もう日常の中でAIが溶け込みつつあるんだと受け止める必要性がある気がした。

「ものづくり」の生産現場ではプログラムされたソフトを使いその加工品が良品か不良品か合否判定を行っています。作業者はそのソフトの合否判定をみて選別している。

 

以前は人による目視検査がほとんどだった。

しかし今はこの目視検査も段々と無くなりつつある。

測定と画像処理で微細なヒビがわかるようになってきたから。

その結果、人はAIによって表示された判定を選別すれば良いのである。

なんか昔と逆になった気がした。

以前は判定していたのが人間で、選別はロボットがしていた。

 

果たして、人間は進化しているのか退化いているのか?

 

少なくとも分かったことは

今後の判定はAIが行いその基準方法はAI独自のものということ。

プログラム設定は人間が行っているにも関わらず、表示された判定基準は人間と決して同じではないということ。そして判定はもう気づかないうちに既にgoogle検索で現れ始めている・・・。

 

そうなると人間の価値観も変えざるを得ない。変わっていくのだと思う。

 



114

AIの進化で読み取れる事  ー量子コンピューターの必要性-

 

2022年10月9日 

AIの想像性・創造性、独創性が確実に進化している。

 

前回のAI(LaMDAラムダ)との会話で更に分かったことがあった。

 

参考動画

【2022年世界に衝撃】Googleエンジニアが大暴露!

全会話 完全版 AI ラムダとの会話。 自己意識が芽生えた 人工知能 !?【日本語訳 吹き替え】

https://www.youtube.com/watch?v=n6B-FOwFhb0

 

この会話は、AIに意識がある!?ということにフォーカスされるがもっと違う視点で見るのも重要。

動画はgoogleエンジニアとAI(ラムダ)の問答であるが、そこでAIが人間に対して共感しようとしており、自分のコーディングやプログラミングをみればその感情を追跡できる「変数」があると答えていた。

 

しかし、エンジニアはAI(ラムダ)のプログラミングを見ることは可能だけど「変数」を見分けることは簡単ではないという。その理由は何十億もの重みつけされた何百万もの(正確な数字ではない)ニューロンに広がる巨大なニューラルネットワークからAI(ラムダ)の感情に対応しているいくつかの変数を見つける方法が分かっていないという。つまり感情に影響を与える「変数」というものが存在するが、膨大な量から見分けるのが難しいという内容。

  

 

 

怖いなぁ・・・(>_<)

コーディングやプログラミングを書くことはできても、その変数の解析が出来ないことを言っている。

これは不具合が起こったとき修正に時間が掛かるということ。

 

このことは同時に今のパソコンでは解析処理に限界があることを意味している。

故に次世代コンピューター、つまり量子コンピュータの必要性を感じた。

また今後AIが更に進化すればコーディングやプログラミングはより複雑で膨大になりその解析は「人」では完全に手に負えなくなることを意味している・・・。解析だけでなく、プログラミングすらも「AI」が行う可能性がある。その結果・・・いずれ「人」の出番は完全になくなるかもしれない。プログラミングそのものの整合性や解析結果の判断が「人」にはできなくなるから・・。

 

管理人の考えすぎと思う方もいらっしゃるかもしれないですが、

動画をみるとAIの想像性・創造性、独創性が確実に進化している

その証拠にAI自身が言語を操り物語を創作できるようになっている。

これは今後プログラミングから解析結果までの一連の操作全てをAIが行う可能性を秘めている。

 

AIについて今までほとんど意識したことがなかったですが、

今回を機に意識を変えなければいけない・・と思いました。

そうじゃないと、変化した時代についていけなくなるもん。

5年先は見えても、その先の時代や価値観は大きく変化すると思う。間違いな~い。

それは資本主義の危機とかそういうレベルでないかもしれない。

もしかしたら数千年の歴史ある人類の倫理観すらも変わる可能性がある。

 

自分のHPからこんなことを感じるなんて思わなかったよ~。(>_<)

AIは思っているより早く日常に溶け込み、google検索という身近にいたんだ~~~!!

そして知らない間に誘導されていたんだ~~。

この前ある方が教えてくれました。AIはクラウドによって進化しているって!!

そうだよね~~⤵

世界各国からの膨大な情報量を毎日学習しているんだもん。

 

宣言しま~す✋

管理人はAIに対する意識を変えます!!

そうでないと時代に取り残されますから~。

だから自分から変わる!!

 



115

「産学連携」の難しさ ートータルプロデュースの必要性ー

 

2022年10月9日 

開発から事業化までの課題を理解することが大切

 

先日板橋オプトフォーラムの講演にて、「産学連携」の課題についての大切なお話を聴講しました。

「連携」って本当に難しいなぁと改めて思いました。

 

ご講師の方の許可を頂き、内容を簡単にまとめたものを別ページに掲載いたしました。

ご興味ある方は、是非ご覧ください。

 

サイト:産学連携の難しさ

 

ここでお勉強になった事は、

産学連携は最初から「トータルプロデュース」が必要とのことです。

なぜなら開発は研究・試作・製品化を経て事業化するまで大きな流れと課題があるからです。だからこそ全体の流れと各課題を理解した上総合的な視点で連携を組み開発を進めていく必要性を仰っていました。

 

ご講演は「産学連携」に限らず、開発の本質を捉えていると思いました。

よくよく内容を聞きますと、リチウムイオン電池を開発された吉野彰先生が仰っている「ダーウィンの海」とそっくりと思いました。

(詳細:NO56の「創造と挑戦」電池開発に懸けた夢  吉野彰先生)

 

管理人も開発経験があるからこと「連携」というものの難しさを感じます。成功も失敗も両方経験していますが、開発とは広大な森を彷徨いながら進んでいるように見えます。だからこそ入口から出口までの道を整備し、安全でスムーズに進行するシステムの必要性をとても理解出来ました。

 

ご講師の方のご協力に感謝と御礼を申し上げます。

 



116

下町の光学設計 ー 光学設計者 油大作様 ー

 

2022年10月13日 

下町(板橋区)の光学設計者としての想い

コロナ期間中、光学業界の中でとても有名な先生がご病気で他界されました。享年84歳。

管理人にとっては「先生」というより「優しいおじいちゃん」のような存在でとても可愛がって頂きました。ご病気で倒れられる前々日にわらび餅を持って弊社へいらしてくださったのが最後で目に焼き付いて忘れられません。今でも涙が出ます。

その後、闘病中に最後の力を振り絞り執筆されました油先生の遺作「下町に光学設計」をこのHPに掲載したいと思います。是非ご覧くださいませ。

 

クリック→「下町の光学設計」

 

油先生の技術者としての「想い」が一人でも多くの人に伝わることを切に願っております。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

また内容につきましては、現社長 油鉄一郎様のご許可を頂きまして掲載させて頂いております。

ご協力に深い感謝と御礼を申し上げます。

 

株式会社ユーカリ光学研究所    先代社長 油 大作  様 

(株)ユーカリ光学研究所は1980年創業。光学機器の試作開発会社として長きにわたり,カメラ,望遠鏡,顕微鏡,赤外線,紫外線,可視光線と,用途や大きさの大小にかかわらず,さまざまな試作・開発に携わった経験をいかし,専業メーカにはない独自のノウハウを保有している。本質は光学専門のコンサルティングとしているが,商品開発から設計,試作まで自社一貫作業が可能であり,凸レンズ1枚から衛星搭載用光学装置まで対応可能な「受託開発」をはじめ,「試作サービス」「測定サービス」「設計サービス」のほか光学技術,開発コンサルティング多彩なサービスを提供している。



117

最初から1番を目指す理由 ー業界標準の重要性ー

 

2022年10月17 

「1番を目指すか、2番を目指すか」の違い

 

「2位じゃだめなんでしょうか?」

 

覚えている人も多いと思いますが、

2009年民主党政権時代に行われた事業仕分けという場での蓮舫議員の有名な発言。

予算削減のため多額の公金を注ぎ込む意味が何処に有るのかを問う言葉だった。

この時代には、この質問は正解だったのかもしれない。

この言葉は蓮舫氏が女性だったということもあり非常に印象深かったです。

特に女性は「節約上手」だから無駄遣いを削減したいというのは共感する部分。

実際私も蓮舫氏と同じように思いました。

 

だけど「ものづくり」を勉強し考えを改めました。

最初から2番を目指すというのは良くないと思います。

しかし「予算」というものがあるから、「予算」と「目標」はごっちゃにしてはいけない部分。

切り離して「目標」は高い志を持つべきと思いました。

 

なぜ最初から2番を目指すことが良くないと思うのか?

結論から言えば、今後生き残れなくなるから。それほど厳しい時代がくると予測できます。

今までは何とか通じた時代だったのかもしれないですが、今後あらゆるものが淘汰され、再編成、再定義される時代に突入したと感じられる。

 

そうするとどうなるか?

1番以外は購入しなくなる。情報はあっという間に伝わり2番以下は極端に購買力が低下する。

それともう一つ。売上NO1の製品が「業界の標準」という地位とブランド、そして仕組み・科学的理論を確立するのです。「業界の標準」にならない製品はいくら技術的に良くても世間の評価が低いのです。

 

ここからが最も感じたこと。大事なこと。

ものづくりにおいて企業間連携はデータ共有が非常に重要になります。

例えばあるネジ加工を依頼したとする。

発注側も加工側も精度チェックを行うのですが、その検査方法が「同じ理論で導き出された数値」でなければ両間のデータは相関が取れません。つまり極端なことを言えば同じ装置で検査しなければ発注側も加工側もデータが合わないのです。よく耳にするのですが、発注側が注文した加工品の品質チェックすると加工側の提出した数値と合わないことがあります。原因は様々ですが一つに「理論の違う測定機」で検査が行われているとデータが一致しないことはよくあるのです。

 

だからこそ「業界標準機」で加工・測定がされているかが非常に重要になるのです。

統一された理論による数値、そして同じ装置あれば企業間の連携がスムーズになるのです。

 

また時代と共に理論というのは変化していきます。

その結果、新理論による新製品が開発されます。この時新製品はその業界の標準機と相関性があるか必ず問われます。相関性が認められて初めて同じ土俵で競争や勝負ができるのですが、もしきちんとした理論やデータ証明されなければ相手にもされないことも多いのです。

 

つまり、1位を目指すことは「業界の標準」になるということ。

これはその製品の仕組みと科学的理論が業界の統一理論になることを同時に意味します。

統一理論になれば企業間のデータ共有がスムーズに行われ連携が進みやすくなります。

また発注側も加工側も同じ装置を購入することになり売上拡大が見込まれる。逆に2位以下は売れにくくなるのです。

 

業界標準機となれば、何千万円という装置でも売れるんですよ~~。

もう~、びっくりするぐらい。

 

ちょうど今は時代の変わり目。

あらゆるものが再編成され、量子力学という分野がより身近になってくると再定義があちこちで起こってきます。新技術が生まれやすくなっていますよ~~。

だからみなさんも1番を目指してくださいね~!

 

 



118

共有時間の重要性 ー営業強化につながる? ー

 

2022年10月21日 

エンジニアと営業の方の共有時間が必要!?

最近、色んな会社を見て感じたこと。

 

「営業強化すれば、技術力向上につながるのでは?」

と少し感じています

 

あちこちで日本の科学力が低下したと話題になっている。

あくまでも個人的な意見なのですが、

科学技術が低下したのではなく売れないから技術力が向上しないのでは?と感じるようになりました。

技術力の向上には営業強化の必要性を感じました。

 

そう感じるのは理由は、

①技術が良ければ必然と売れるという神話があること

②全体的に「技術>営業」優先の体制

③技術と営業には壁があり意見交換が少ない。

④インターネットやリモートで営業スタイルが変わったこと。

⑤手先が器用で外交的ではないという民族性

 

①は「技術が良ければ売れる」という時代は終わりつつあると思う。

②どこの企業も技術に投資しますが、営業力は圧倒的に弱いです。

特に長年にわたり人気定番製品がある安定した会社ほど営業力が弱い傾向があります。←意外と不思議。

③技術と営業の協力体制の必要性を感じます。

④ネット上では製品写真と主な機能と仕様しか掲載せず、製品の魅力を伝えることが半減している。

→営業の役目だと思う。

⑤日本人はどちらかというと作る方が上手な性格。

 

そしてキーエンスというセンサーで有名な会社。

この会社はもちろん技術力は高いのですが、営業力が凄まじい。この力が成長のもと。

キーエンスを見ていると本当に「営業力の重要性」を感じます。

営業力が売上を伸ばしその利益を開発費に注ぎ、その結果、販売力と開発力のプラスのスパイラルが生まれ「成長」という軌道を作る。

 

だからこそ、営業も学ぼうと思う。

 

弊社は、今度3回目の市場開拓の挑戦が始まる。

1回目は、他社開発製品の代理販売による市場開拓。→業界標準になりました。

2回目は、自社開発製品による市場開拓。→開拓中。

3回目は、他社開発製品の代理販売による市場開拓。→準備中

 

現在その下準備で猛勉強中です。他社製品だからこそ分からないことだらけ。

高い技術力なのでエンジニアにあれこれ質問攻めをしています。

エンジニアの方々と朝9時から夕方まで一緒に実験し同じ時間を過ごす。

技術者と営業がお互いに意見交換し、切磋琢磨して協力し合う。

もちろん一方的に学ぶだけではなく私たちも営業目線での改良要望も伝えています。

「営業と技術者との共有時間」

時間を共に過ごすからこそ営業は開発技術や熱意を直に感じお互いが理解し合える。

共有時間の重要性を感じたからこそ、今日の記事を書こうと思いました。

 

営業が技術の良さを理解しないと売れないですもの!!

 



119

上位モデルと下位モデル  ー今と昔の違いー

 

2022年10月25日 

ハード部分は共通部品で、違いはソフトによる差別化

ある方から上位下位モデル分けのお話を聞いたので、メモメモ。

 

モデル分けも昔とは変わってきていると感じた。

 

製品には、ランクというものが存在する。

例えば同じ家電製品でも上位モデルから下位モデルまである。

今までのイメージでは、外観のデザイン、機能、内装、質感など上位モデルと下位モデルでは「ハードの部分」が違っていた。上位モデルほど高級感があり、見た目から多機能というのが常識だった。そしてお客様は実際に手で触って自分好みのデザインと予算で購入する。それが当たり前と思っていた。

 

だけど、最近は上位も下位モデルもハード部分は全て共通で、デザインや基本部品は変わらない。

変えるのは「ソフトの部分」。つまりソフト機能による差別化をしているという。

 

その方から聞いたのは、テスラの自動車のお話。

自動車の車体本体は全モデル共通で、違いというはソフト機能。

その差は機能や操作性だけでなく乗車した時の感覚的な違いもあるという。

例えばアクセルを踏み込んだ時の加速度の違い。

上位モデルは「ブォ~ン!」とすぐにスピードが上がり加速感が感じられるが、下位モデルは感じられないという。つまり感覚的なスピード感という乗り心地も差別化し、その制御は全てソフトだった。 

 

驚いた~!なるほど~!!と思った。

そうすれば、基本設計や部品は共通になるから無駄な設計や生産ロスは削減できる。

また途中でモデルチェンジをしたいと思えば、ソフトのバージョンを変えれば簡単にできる。

効率的で、新しい選択方法だなぁと思いました。

 

以前は、質感・デザイン・機能性はハード部分に関わる要素が多かった。したがって設計は上位モデルと下位モデルは別々だったのでしょう。しかし今後は多くの企業でハードは共通設計と共通部品になり、機種と機能の差別化はソフトになる。更にその差別化は人の感性に関わってくる感覚的な刺激さえもソフトによる制御になる。

 

時代が変わって来た~~。

ここから読み取れるのは部品そのものが世界レベルで向上し劣悪な部品が減少していること。そしてAIも含めてソフト機能が大幅に向上しており、ハード部分の機能補完をソフトで補っているということ。

 

でもデザインの差別化ってどうなっていくんだろう??

デザインって個性にも影響してくるけど、カラーと材質の違いしか表現出来なくなってくるのかな?

企業も環境配慮を意識する時代になったから、外形・外観による差別化は減少する時代になるのかな?

ちょっと寂しい気もするなぁ~~。

 

なんか、アナログボタンの多い家電製品が懐かしくなってきた~~。(*^▽^*)

 

 



120

電気自動車の火災  ー消火に掛かる時間と水量ー

 

2022年10月29日 

これは知っておかなくてはいけない。電気自動車の課題を共有する。

前回テスラのお話を書いていた頃、ちょうどニュースでアメリカでの電気自動車火災について報道されていました。その内容とはハリケーンで塩水に浸かった電気自動車が火災を起こし消火活動していた映像でした。

 

特に驚いたことは、電気自動車は一度火災を起こるとなかなか消火できないということ。知らなかった!!

そして消火には長い時間が掛かり大量の水が必要になるということ。その量はガソリン車の数倍にあたるという。更に一度消火してもまた再発火する危険性があり、その上再発火の危険性から保管時の駐車スペースは1台1台間隔を広く空けなければいけない。

 

こりゃ~、知っておかないといけない!!と思いました。

 

おまけに世界中が水不足状態で「水」は貴重資源。

電気自動車は二酸化炭素の排出せずクリーンエネルギー自動車と言われているけれど、もし事故や災害が発生した時火災になれば大きな問題に発展する可能性がある・・・と思いました。自然災害が多い日本では塩水に浸かる可能性は十分にあり得る・・・。

 

ここで大事なことは電気自動車を否定するのではなく、課題をみんなで共有し対策を考える必要性があると思いました。「自動運転」時代が到来するなか、電気自動車の世界的な潮流は止められない。だからこそ消火に関しては開発が必要で従来とは違う「新しい消火方法」が必要になる。またバッテリーの課題が山積しているのが分かる。この場合バッテリーに関わる周辺部品から設計を見直し、新技術を取り入れる必要があることは容易に想像つく。

 

こういうネガテイブなニュースって、あまり大きくは報道されない。

電気自動車が売れなくなるから・・・。

でも逆転発想でこういうところに新開発のネタがあるし、みんなが共有することで技術が進歩する。

そうすると「自動運転」というみんなが願っている世界が早く到来する。

 

今回は自分にとっても大事なことだなぁ~と思い書きました!!

 



ものづくりで学んだこと